表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/467

北部戦線19 特三機動連隊6

ここは、北方戦線、エリー機動大隊現地配備、7日目。


 エリー大隊は、帝国特殊部隊の襲撃を受けてから50時間ほど経過していた。

エリー大隊は後方配置命令を受け、特別第三機動連隊へ編入配置になった。


 先行したレッド隊、エリーはレンベルのコクピット内でモニターを確認している。そしてコクピット内に女性のアナウンスが流れる。

〈警告! 未確認機体多数確認! 戦闘接触1分!〉

 

 エリーはレンベルの兵装システムロックを解除、戦闘モードに移行させた。

(帝国軍これ本気だね! 最初から物凄い数だよ・・・・・・、モード1じゃ無理かもね。最初からモード2か・・・・・・、キツイなぁ)

 

 エリーは僚機に指示を出す。

「レッド一号! レッド各員! 今から戦闘に入る! 戦闘モード2で行くから各員、私から離れないよう注意して下さい! 尚、数は多いけど新型じゃないみたいだから心配は無用だよ! 以上!」


《レッド二号了解! レッド三号了解!》


 エリーは兵装システム魔導特殊榴弾砲を選択してパネルで敵座標を確認した。

(それじゃ行きますよ!)

 

 レンベルから魔導弾が発射され敵の重装機兵部隊に向かって飛んでいった。

 

 エリーは兵装システムをライフルに変更ファーストコンタクトに備える。


 そして、レンベルから発射された魔導弾が弧を描いて無音で到達、敵重装機兵部隊に大閃光とともに着弾炸裂する。


 着弾後の風景は一変していた。進行してくる帝国軍重装機兵部隊の数が目に見えて減っている。


 エリーはハット息を吐きモニターを確認する。(まあ、思ったより良かった)

「レッド各員! 只今より突撃して反転殲滅行動を行う! 私から絶対に離れない様!」エリーが各員に直ぐに指示を出した。

《レッド二号了解! レッド三号了解!》


 エリーは僚機の応答を確認すると、帝国重装機兵部隊にフォバーリングの物凄いスピードで距離を詰め、ライフルを連射して前面の重装機兵を次々撃破して行く。サイドの僚機もライフル射撃で接近して来る帝国重装機兵を撃破している。


「レッド各員! 反転! 兵装システムブレード変更! 殲滅行動開始する!」

 エリーは帝国重装機兵部隊を中央突破して反転殲滅行動に入った。

 

 レンベルは兵装システムブレードに変更、魔導融合炉の出力を上昇させマナエナジーをブレードに放出まとわせた。

 レンベルのコクピットにアナウンスが流れる。〈戦闘モード! 殲滅モードに移行! 周囲エナジー防御シールド展開! タイムアウト1分! カウントダウン開始!〉

 レンベルのコクピット内に警報が鳴り響く。

 そして、帝国重装機兵がレンベルのブレードになす術なく次々と撃破されて行く。

 重装ライフルもレンベルの防御シールドに阻害され飛散するだけだった。

 後方に残って居た少数の帝国重装機兵は恐怖あまり逃走を始めた。


 逃げた重装機兵もリーダー、ブルー隊によって撃破された。こうして、帝国軍重装機兵第一次攻撃部隊60機は三分もたず壊滅した。

 周辺には帝国軍重装機兵の多数の残骸が散らばっている。


『帝国軍パイロット生存者確認! どうしますか?』レッド隊二号機、ユーリ少佐から通信が入った。


「条約に基いて、とりあえずはそのまま拘束して下さいね」エリーが指示した。


 エリーがレンベルの外部スピーカーをオンにしてインカムを押さえて言う。

「帝国軍パイロットのみなさん! 私達グラン連邦国軍は条約に基き降伏を表明した方は安全に保護します! ご安心ください」エリーは言い終わると外部スピーカーをオフにする。


(この状況で捕虜なんて安全確保出来る訳ないのに・・・・・・)

 

「レッド隊! 前に出て帝国軍牽制します!」インカムを押さえてエリーが指示を出した。



◆◇



 ここは帝国軍第三軍国境戦域司令部。

ベル戦線司令官が戦闘報告を受けている。


「連邦国軍重装機兵と第一次部隊戦闘突入します」


 ベル司令官は伝令士官に向かって言う。

「無線を外部スピーカーに切り替えてくれ」


「はっ! 了解です!」

 伝令士官はスピーカー音量を上げた。


〈こちら先発隊! 第5群域戦闘機動連隊! 敵重装機兵三機視認! 戦闘に突入します!〉


 無線を聞いてベル司令官が参謀士官に言う。「先発隊は何機だ?」


 参謀士官がベル司令官を見て答えた。

「60機ほどです、敵は足の速い機体が先行して来た様ですが、多分このままぶつかる事は無いと思いますが?」


〈ジィーーーーーー〉無線からノイズが聞こえるだけとなった。


「どうした、受信不良か?」

 ベル司令官が不機嫌そうに伝令士官に言った。


「そんなはずは・・・・・・、チャンネルを指揮官機から広域部隊通信に切り替えます」

 伝令士官が無線チャンネルを切り替えた。

 

 すると無線から多数の悲鳴、怒号、恐怖で喚く声が聞こえて来る。攻撃部隊は混乱の極みに達しており収拾が全く着く様子は無かった。


〈無理だ!〉〈逃げないと殺される!〉

〈化け物!〉〈グランの魔女だ! 俺達はやっちまった〉

〈ライフルが効かない! なんだ〉

〈早く逃げろ!〉

〈うーーーーーえあ!〉


 無線音声は戦線司令部テント内に響く。テント内の将兵はただ立ち尽くし、無力感に苛まれていた。


 無線音声は二分程して全て聞こえなくなった。


 伝令士官は通信員に指示を忙しく出している。そして伝令士官がベル司令官に報告する。

「ベル少将閣下・・・・・・、先発隊の全ての機兵の通信が途絶しました・・・・・・」


 ベル司令官は両手で顔を塞ぎうずくまり動揺し、その声に反応しない。


 参謀士官は慌てて伝令士官に言った。

「重装機兵、後発部隊の攻撃中止命令を! 急いで連絡願います」

「現在、国境侵攻中の各部隊に防衛ラインまでの後退を指示して下さい!」


「はっ! 了解しました!」


「軍団司令本部に繋いで下さい! 詳細を報告します」参謀士官が通信員に指示を出す。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!


もし良ければブックマークや評価を頂けると嬉しいです!

更新の励みになります


 これからも、どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ