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北部戦線17 特三機動連隊4

ここは、北方戦線、エリー機動大隊現地配備、6日目深夜。


 エリー大隊は、帝国特殊部隊の襲撃を受けてから48時間ほど経過していた。

エリー大隊は後方配置命令を受け、特別第三機動連隊へ配置になった。


 エリーは帝国軍交戦帰投後、トッドと二人きりでこんこんと説教を受け精神的に萎えていた。 トッドの深いエリーへの敬意と愛情は感じ感謝はしている。でもエリーに対する評価が高すぎて少し怯えた。


 そしてエリーは特三連隊、生活機能ブロックブース15畳ほどの浴室に居た。ここ特三ではシャワーブースだけでなく、水源があるため大き目の浴槽も備えている。

 

 エリーは浴槽に浸かりながら、ぼーっとしていた。(気持ち良い・・・・・・、あゝ今日は忙しい一日だったよね、このままずっとこうしていたいなぁ)


「エリー様・・・・・・、隣よろしいでしょうか?」

 

 エリーが視線を向けるとユーリが佇んでいる。(ユーリさん気づかなかったよ? でも相変わらず良い体してるよね)


「良いですよ、どうぞ」

 エリーが緩んでいた顔を引き締めて言った。

 ユーリが浴槽に浸かりエリーの隣りに寄ってくる。

「エリー様、申し訳ありませでした」


 ユーリがエリーを見つめて疲れた表情をする。

「謝るのは私だよ、ユーリさんごめんね」

「私の行動でユーリさんの評価下げちゃったしね」

 

 エリーはユーリの肩に手を回して抱き寄せ、ユーリの頬に自分の頬を合わせる。

「私のために頑張っているのにね、迷惑かけちゃったね」

 

 ユーリの顔が赤らみ少し動揺した表情になてエリーの顔を左手で少し押し返した。

「え・・・・・・、どうしたの、なんか不味いこと言った・・・・・・」

 エリーが少し寂しそうに言った。


「いいえ! 違います! エリー様が優し過ぎてちょっと動揺しただけです!」

 ユーリが慌てた様に少し大きな声でい言った。


 ユーリはエリーと少し距離をとってエリーの顔を見つめて言う。


「エリー様、少し良いですか? エリー様すごい年下なのになんと言うか・・・・・・」「時折物凄く大きな力と申しますか・・・・・・、大きな包容力と申しますか」「上手く言えませんが偉大な女神様のように感じる時があるのですが、それは私がおかしいのでしょうか?」


 エリーは少し戸惑った顔をする。

(ユーリさん鋭い感覚持ってるね! でも外からわかるものなのかな? 私、覚醒体見せてないはずなんだけど?)


「どうでしょうね、ワタシ魔法の力が尋常じゃないくらい強いからじゃないかな?」

 エリーがとぼけた様に言った。


 エリーはユーリ顔を見つめて微笑み言う。「ユーリさん、でも相変わらず良い体してますね、憧れますよ」


 ユーリが困った顔をしてエリーを見る。

「そうですか? 最近は修練が充分に時間が取れてませんが」


 エリーがユーリの胸元を見つめて少しためらった様に言った。

「ユーリさん! ちょっとその胸触っても良いですか・・・・・・?」


 ユーリが少し驚いた表情になる。

「それはどう言う・・・・・・?」


 エリーが少し恥ずかしいそうに言う。

「えーっと! 自分と比べて柔らかさとかどうなのかなと思って、嫌なら別に良いだけど?」

 

(今の私の体は歳月を重ねるごとに変化していく! 前世の女神体は何百年経っても理想体のままだったのに・・・・・・)


「別に触ってもいいですが・・・・・・」ユーリが若干躊躇った様に言った。


 エリーは嬉しいそうにユーリを見る。

「いいの、じゃあ、私のも触っていいよ!」

 

 エリーがユーリの胸に両手を伸ばし乳房を包み込む。ユーリは顔を赤らめ顔を下に向ける。エリーはユーリの乳房を優しく掴み少し揉んでみる。ユーリは顔を下に向けたまま恥ずかしそうにしている。

(私より? どうなんだろう、ううーーん! わからない?でも大きな!)


「あのよろしいでしょうか! ここでは! ご勘弁願います!」

 

 浴室の入口から女性の大きな声がする。入口の女性はアナ曹長だ。


「エリー少佐! ユーリ少佐! 申し訳ありません! お邪魔してすみませんが!」


「なんのこと、私ユーリさんの胸触ってただけだよ」エリーはアナの顔を見て微笑む。


「アナさんこんな時間にどうしたの?」

 エリーがアナ曹長の疲れた顔を見て言った。

 

 アナ曹長はエリーを怪訝そうに見て言う。「移動後の機器確認ですよ、今終わったんでお風呂に入ろうと思ったら・・・・・・、こんな感じです」


「アナさんご苦労様です!」

 エリーがねぎらいの言葉を掛けるとアナ  曹長は少し嬉しそうな顔をして言う。


「大変だった様ですね、勝手に出撃したて聞きましたよ」


「あゝそれね、もうやちゃった感じだね! もちろん報告なしで出たことは反省してますよ」エリーは少し嫌そうな顔をして言った。


「そうか! それなら今後その様な事は二度とないな」

 

 入口からジェーン連隊長の声がする。エリーが入口に視線を移すとジェーンともう一人立っている。金髪にセミロングの美女アンジェラだった。


「エリー少佐、今日はお昼から会えていませんでしたね」アンジェラが寂しそうに言った。


 二人はとりあえずシャワーで体を洗う。

エリーは二人を眺めて思う。(このメンバーはみんな、適度に引き締まった良い感じの身体付きをしてますね。でも・・・・・・)


 そして、二人は浴槽に入って来る。今、浴槽には五人が浸かっている。


「こうして揃うのも何年振りかな」

 ジェーン連隊長が言った。


「そうですね。士官学校の剣技大会優勝したくらいですかね?」

 エリーが嬉しいそうに言った。


 エリーがジェーンとアンジェラの前に近寄って来る。

「ちょっと良いですか? 比べてみたいので」

「エリー・・・・・・?」 

 そして、エリーは右手をアンジェラの右胸に、左手をジェーンの左胸に手を出し優しく掴んで揉んでみた。

「なーっあ! お前なにを!」

「エリー少佐! えーーって!」

  

 エリーはすぐにジェーンとアンジェラに両手を掴まれ押し戻された。


「エリー! お前なんのつもりだ!」

 ジェーンが驚いた表情で言った。


「どんな柔らかさなのかなぁと思って触っただけです!」エリーが澄ました顔で言った。


 アンジェラが呆れた様に言う。

「エリー少佐! もっとやるべきことがあると思いますが・・・・・・、なんか残念です」


 そして突然、浴室の警報が鳴りスピーカーから音声が聞こえる。

〈只今、緊急入電有り! 国境エリア46にて帝国軍との戦闘発生! 戦闘規模不明! 軍管区全域に第一種戦闘配備要請あり! 各員配置要請! 繰り返す!〉


 全員が慌てて浴槽を飛び出し、更衣室で急いで着替え始める。


「帝国軍が動き出したのか?」

ジェーンがインナーを着用しながら言った。


 エリーがズボンを履きながらジェーンの顔を見て言う。

「今日の新型機兵も気になりましたが、帝国軍もかなりの戦力増強を進めている感じでした」

 

 アンジェラが第五種軍装を着込みながら心配そうに言う。

「帝国軍が大規模攻勢に出て来たのでしょうか?」


 ユーリは落ち着いた表情で髪を乾かしながら言う。

「戦域が狭いので大丈夫だと思います」

 

「私達は軍管区司令官の指揮下ではないからな! ある程度自己判断で動ける」

 ジェーンがエリーの顔を見て言った。


「偵察隊を出してみるか!」

「足の速い機体で編成して出る」

 

 ジェーンは軍服の上着のファスナーを上げて全員の顔を見渡す。

「ここにいる奴は全員で出してやる」

「アナ曹長だったか、早く行ってエリーのレンベルの準備を頼む!」


「はい、了解です!」アナ曹長は答えて更衣室から急いで出て行く。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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