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虚空の底の子どもたち

フアンだから視えるもの

作者: 日浦海里

真っ直ぐに線を引くように

前を見て走る君に手を取られ

巻き込まれるように踏み出していた

まだ無理なんて思う暇なく


ストレートなんだ その感情は

「好きだよ」なんて慣れない言葉で

隙間埋めるように塗りつぶされてた

すぐ消えちゃうなんて皮肉る暇なく


胸に抱えるフアンをみんな

無視するようにかき消していく

「無駄だよ」なんて笑顔浮かべて

「難しいんだよ、信じてるから」と


どうして君はそんな真っ直ぐに

僕を見つめてくるんだろうか

こんなに曲がりくねった僕は

その一歩すら躊躇う性格

奥手だなんて言えないほどに

論説ばかりで身動き取れない

呑気だなんて笑えないほど

横道脇道逃げてばかりで

もう呆れられた人間なのに


だけど君はどうせ笑うんだ

「なんだそんなことぐらいか」と

「からかうやつは言わせとけばいい

 はっきり教える必要はない

 楽するだけが全てじゃないって

 闇の中を突き進むのなら

 回り道しても横道逸れても

 最後に笑って辿り着かせる

 明日(あす)を連れてくるお前がすごいって」


どんな困難も

駄目に思えても

次はどうする?と信じてくれる

散らしていくんだ 僕の不安を

手を取りながら そうやって笑って




曲がりくねった線を引くように

回り続けるように見えるお前だけど

間違えのない道を探してる

まだ終わらないと諦めることなく


慎重なんだ その感情は

「信じられない」と疑う言葉で

真理の扉を求めるように

しがみついてでも諦めることなく


胸に抱えるフアンをみんな

無視するようにかき消していく

「無理だよ」なんて絶対言わずに

「難しくても不可能じゃない」と


どうしてお前はそんな迷わずに

困難に立ち向かえるんだろうか

その一手すら浮ぶことなく

奥の手なんて備えてなくても

論じるだけで見透かしてしまう

呑気にするなと笑えないほど

余計な口出し許さないほど

本気で立ち向かうそんなお前に

もう呆れるほど惹かれてるんだよ


だけどお前はどうせ笑うんだ

「なんだそんなことぐらいか」と

「かなわないから怖いだけだよ

 はっきりしないのが怖いだけだよ

 乱暴に突き進む勇気がないだけ

 真っ直ぐ進む勇気がないだけ

 闇雲に道を探し続けて

 最後にようやく道が見つかる

 諦めが悪い、ただそれだけだよ」


どんなときでも

誰が諦めても

次がまだある、と希望を灯す

散らしていくんだ 俺の不安を

手を取りながら そうやって笑って



フアンだって不安なんだ

だから、ずっと一緒にいられるよう

俺はお前の不安を払うよ

希望はお前が連れてくるって


困難な道も二人でだったら

乗り越えられると信じてるから

寂しがりやのフアン に出てきたフアンに

信じてくれる誰かが出来たら。


そんなお話。

前半はフアンの心境

後半はフアンの友人レツの心境です

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― 新着の感想 ―
[一言]  フアンくんですね! お友達ができて……(見守る母の気持ち)。  後半あれ? と思ったことは後書きで納得しましたので、振り返ってもう一度。  同じ行為も受け取り方で違って見えて。  それを…
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