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最後の審判

作者: 高木和久

最後の審判

高木和久


誰もいない孤島に二十一世紀のアダムとイヴがいる 『神様わたしたちは罪を侵してしまいました。もうすでに世界は真っ白です』


二週間前、ブルジョアの旗を翻し進むハッピーファミリー号 南国の海でマリアナ海峡の深淵へ沈んで行った


白砂浜で兄弟は貝殻を拾う 父母の生存を祈りながら


 みんな脳天を焼き付ける直射日光がいけないのだ やがて兄弟は互いの目を見つめ合うようになった

 


一本のワインの瓶が沖に漂う LISAはそれを拾い手紙を書く


SHANEは瓶を拭きながら空を見上げる LISAは手紙を入れた


神様彼らは罪を犯したのでしょうか 二人の寝床が荒れている




事が終わったあと 二人は無口になり


空が証人でしょうか 引き潮が全てを聴いています


瓶は無邪気に太平洋をさまよう 二人の戸惑いのように


『お父様許してください、お母様励ましてください。わたしたちは最後の審判を受けるためにきっと生き続けます』


ここは南国の地図に無い世界 種は生存を祈り続けるがためにあなたを見つめたのです




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