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路地裏暮らしの青赤黒白  作者: 須川 美夜
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再会

ある日世界は狂い出した……

俺達の生きる日本、いや地球自体が狂った。

魔物が現れるとかじゃない、純粋に人と人が殺し合うような世界に…国同士の対戦に…もはや県同士の間にまで国境が出来た。

それは日本だけじゃない…アメリカ・フランス・ドイツ・中国・韓国だけじゃない世界全体が地域ごとで孤立して行った。

それも俺が高校から卒業後の事で、とっさに起きた出来事では合ったが俺はすぐに馴染んだ。

だが、慢性的な問題があった。

家を失い住処がない事だ…路地裏暮らしも酷いものだった。

この世界に馴染んだ人間はわずか0.01%の確率で目が赤くなる奴もいる。

そいつらを大半の人間は緋色眼光(リジェスター)殺人者(キラー)そう呼んでいる。

行方が未だ分からないのは、暁先輩だけだった。

他の人では出会っているし集まっているのだけど暁先輩だけがまだで各地に散開して調べている。

卒業以来1回も会っていない。連絡も何もしていない。

暁 玲夜

今の歳なら20歳のはず、それも生きているならだけど……

私の元彼で優しくて、強くて、かっこよかった。でも別れたら、急に態度が冷たくなった。仕方ないかもしれないけれど、別れた理由は私が他に好きな人を作ったからだった。

少しづつ距離が遠くなって行って、最後はすれ違っても挨拶すらしなくなった。

言い忘れていたけど、私は鹿熊 美優、今ではもう19歳になる。

暁先輩の家は知っているけど行き方が分からない。だから知ってる人に行ってもらったけど、家は別の人が住んでおり、手ががりが完全に消えていた。

しかし、探し続けた結果ようやく手がかりを見つけることが出来た。

暁先輩が普段使っている情報屋さんとの連絡が取れた。その情報屋さんが暁先輩のいる場所を教えてくれると聞いてついて行くことにした。

「おぉ〜時間通りに来たか」

ハットに黒く長いジャケットに布の多いズボンに継ぎ接ぎされたカッターシャツを来た一人の男性があった。

「そりゃ〜ちゃんと来ますよ」

と私は答えた。

「へぇ〜友達多そうだしねぇ〜」

と情報屋さんは答えた。

「多いですよ」

と得意げに答えた。

私たちの拠点からかなり近くの路地裏へと案内された。

そこには、ほとんど何も無かった。

「…これ…騙された感じのやつですか…」

と言うと情報屋さんは振り返り答えた。

「なんせ、このご時世出会いとかないんだよね〜」

と言って、壁ドンをされた。

「だからさ、無理にでも付き合ってよね」

と言われ少しづつ近づいてきた。

「やっ」

と声を出した時だった。

「おい、情報屋何やってる」

ちょうど、情報屋さんの陰から声がした。

「……あっあれぇ〜、アカメの兄貴かなぁ〜」

ゴキ!!

目の前で情報屋さん眼光の崩れ落ちた。

「いってぇー……あっ兄貴にお客さんっすよ」

と情報屋さんが言った。

「客……お前か」

そこには黒い服の男性がいた。

「暁先輩……」

間違えなかった。

「一番会いたくねぇ客だな」

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