詩 擬き 五つ
「ぞぞぞぞぞ」
ぞぞ
ぞぞぞぞぞ
ぞぞ、ぞぞぞぞぞ
ぞぞぞぞ
ぞぞ
ぞぞぞぞぞ。
ぞぞぞ
「そういうものだ」
左手には右の手袋はあわない
右足には左の靴はあわない
あわない
どうしてもあわない
そういうものか
「捻挫」
ぐにゃっ
ぐりっ
ぐきっ
ぐねっ
真青に膨れる
ああ。
「すずめ」
ちょんちょん
ちょこちょこ
ちょちょん
ちょん
ちゅんちゅん。
ちくちくちちちちぴちちちちゅぁんちゅぁんぴいいいちちちちちちゅんちゅん
ちゅちっ
「烟い」
おい、汚れがつくじゃないか
ほら、壁がきいろくなっている
そら、歯もくろおくなっている
やれ、臭いもついているぞ
どれ、其れはどんなあじなんだ
なに、種ならここに
ほれ、烟も膠もはらの肥