第6話 忙しい兄
男1「ここは……」
男1「ビルの上?」
体が勝手に動く
男1「ちょっと……待ってよ」
男はビルから飛び降りた
男1「うあぁぁぁー助けて!!」
男1「はぁ、はぁ、はぁ、夢か……」
男1「一瞬下に兄さんがいたような……」
再び真夜中に目が覚めた
家1
母親「また夢を見たの?」
男1「うん……同じ夢……なのかな」
男は顔を洗いながらそう言った
母親「そんなに思い詰める事はないわよ」
母親「ただの夢でしょ?」
男1「そうだけど……」
母親「そんな事を考えるより、早く支度しなさい」
夢の話を避けるかのように言い放った
男1「うん……」
会社1
男4「う~んんんんんんんんんんんん……」
男4「はぁ、はぁ、はぁ、駄目だ」
男5「いつも何やってるの?」
親友がやってきた
男5「最近そればっかりじゃん」
男4「時空間を操る練習」
その時の親友の顔は……うん、凄い
男5「無駄な事をする前に仕事しなよ」
呆れたように言った
男5「じゃあね」
男4「無駄じゃな……いのに」
気が付いた時には友人は離れていた
男4「聞こえてないよね」
図書館
男2「他には無さそうだね」
男2「ついでに小説でも借りよう」
今日も本を探している
店員「あなたにおすすめの小説なら向こうにあるわよ」
近くを通ったあの店員がそう言った
男2「ありがとうございます」
男2「これ、面白そうだ」
1冊の小説を手に取る
男2「“記憶の良い男”……か」
会社2
兄「この“記憶の良い男”を書いた人に会いに行くのは無理になったなぁ」
兄「これじゃあ仕事が効率よく進められないよ」
男1「兄さん」
兄「どうしたんだ急に来て」
男1「夢を見たんだ」
兄「夢?」
兄「それがどうしたんだ?」
男1「僕は夢で空を飛んでいたんだよ」
男1「ビルから落ちた時には兄さんもいた」
兄「話したい事はそれだけか?」
またしても顔をしかめる
男1「だから何故か飛べる気がするんだ……」
男1「夢で何度も落ちてる」
男1「つまり飛べって事じゃないかなと思う」
兄「くだらない夢の話でわざわざ仕事を邪魔しに来たのか?」
兄「昨日は、男が自分の体を調べたいとか言って」
兄「今度は弟まで変な事を言うとは」
兄「妹は元からあぁだし、近頃の人はおかしくなったのか?」
男1「兄さん……少しはまともに聞い……」
兄「あぁ聞いてるよ、だがまともに聞けるような内容か?」
兄「それに今は忙しいんだ」
兄「帰ってくれ」
男1「分かったよ」
男は少し元気を失いながら帰っていった
次回予告
果たして会社員は時を操れるようになるのか?
謎の夢はどうなるのか?
第7話 時空間




