第5話 突然変異
図書館1
男2「これかな」
大学生は本を何冊か手に取る
男2「……後は、これとこれと……これで良いかな」
男は能力についての本を探しているようだ
店員「今日は学校休みなの?」
男2「はい、そうです」
店員「こんな早くから何の本を探してるの?」
男2「人間の突然変異についての本を探しています」
店員「それならこっちにたくさんあるよ」
男2「いつもありがとうございます」
店員「お礼なんていいのよ、これが私の仕事だしね」
店員「じゃあ、そろそろ行くね」
男2「はい」
そしてまた本を探し始める
家2
ガチャ……
男1「何か先程と変化はありませんか?」
女1「さっきと変わらないです」
ガチャン
男は家に入ると病人の状況を調べ始めた
男1「…………」
深刻そうな顔をしている
女1「どうしたのですか?」
女1「父は助かるのですか?」
その顔を見て不安げな表情を見せた
男1「……残念ながら、もう手遅れです」
女1「そんな……」
女の人は泣き崩れた
男1「後は救急車を待とう」
男1「この子には悪いけど、元々助ける術は無かったんだ……」
泣き叫ぶ少女を悲しそうに見つめる
会社1
男4「はぁ……暇だな……」
男4「僕は会社員」
男4「だけど書類とただ向き合うだけの生活はもうくたくただよ」
独り愚痴を溢している
男4「でも、働かなきゃな~……」
男4「時でも止められれば良いのに」
男4「…………」
しばらく考える
男4「よし、やってみよう」
男4「レッツトライ!」
男4「まずは時計を準備して……っと」
ガタン
男4「よし、後は力を入れてきっと止まると信じれば……」
男4「う~んんんんんんんんんんんん……」
全身に力一杯踏ん張るものの、何も起きない
男4「はぁ、はぁ、はぁ、疲れた」
男4「やっぱり駄目か」
男5「何やってるんだよ、ちゃんと仕事しなきゃ」
誰かがやって来た
男5「いくら社長がお父さんだからって怒られるよ」
男4「分かってるよ」
男5「親友だから優しく言うけど……」
男5「後輩ならバシッと言ってるよ、まったく」
呆れ気味に言う
男4「ありがとう、我が友よ」
男5「何言ってるんだよ、しっかり仕事しろよ、じゃあな」
男4「分かった分かったって」
親友は去っていった
男4「また後で練習しよっと」
会社2
兄「はぁ、忙しいな……」
書類を整理しながら呟いた
男6「あの、少しお時間いいですか?」
謎の男が話しかけてきた
兄「何のようだ?」
少し怒り気味に言った
男6「少し検査をしたいのですが……」
兄「検査?」
兄「今は検査どころじゃない、帰ってくれ」
男6「何か体に異常は起きてませんか?」
兄「…………」
兄「まぁ、とにかく今日は帰ってくれ」
男6「分かりました」
男6「何かあったらここに連絡して下さい」
名刺のような物だけ渡して帰っていった
兄「あの男は何だったんだ?」
男6「やっぱり駄目なのか……」
外をスタスタと足早に歩いていく
男7「この会社内にいるんだな」
少し微笑みながら言う
男8「……」
その後ろにもう1人が立っている
男7「その前に、まずはあっちからだな」
図書館
難しいそうな古く厚い本を読んでいる
男2「これがこうなることにより突然変異を起こし……」
男2「何らかの能力が生まれる事がある……か」
男2「やっと見つけた」
男2「この科学者はよく分かっている」
男2「ここに研究所の場所が載ってあるから近いうちにこの人に会いに行こう」
次回予告
新しく登場した4人目の会社員とその親友、
そして6人目の男は今後どうなるのか?
第6話 忙しい兄