第21話 大きな喜び
道1
フワン
地上に降りた
女1「あなたは……」
女1「あの看護師さんだったのですか!」
男1「はい。あなた達をを助けに来ました」
女1「ありがとうございます」
女1「で、でも…空を飛んでましたよね!?」
フワン
兄達も後から地上に降りた
兄「ここまで来れば大丈夫だ」
妹「ねぇ……お兄ちゃん空飛べるの!?」
兄「まぁな」
女1「不思議な事も……あるんですね」
妹「……そうだね……」
妹「全然素直に理解する事はできないけどね」
兄「他の人には見られていないといいけどな」
女1「あの速さだと見られてそうで心配ですけどね」
男1「自転車くらいの速さだからね」
妹「えーっとさぁ、色々と聞きたい事はあるけど…」
妹「飛べるって話は後回しにして…」
妹「まずどうして危険な状況だって事が分かったの?」
男1「ある夢を見たからさ」
妹「えっ、夢?」
女1「夢!?」
兄「うん、簡単に言ったら夢だな」
男1「今から詳しく話すよ」
男は何かを話し始めた
画家の家1
男9「よし、あの漫画を確認しよう」
男は布団から起き上がった
男9「今日も色々書いてあるな」
男9「……」
すぐに漫画を読み始めた
男9「ん?」
男9「これは……そうかつまりこの時に……」
何かを納得したかのように呟いている
男9「もしそうだとするならこの漫画を書かなければ……」
男9「ならもう一度寝て漫画を……」
男9「うぅ……駄目だ……頭が……痛い……」
急に男の顔色が悪くなった
……バタン
男は倒れてしまった
学校の校門1
フゥアン
男7「大丈夫か?」
男は手をさしのべて、起き上がらせた
男8「大丈夫です……」
男7「ここにいる全員の記憶を消しておくんだ」
男8「了解……」
男7「この場から逃げた能力者全員は後で捕まえるぞ」
男8「了解……」
男7「……」
男は少し悲しげに遠くを見つめた
学校1
男5「……」
男は作業をしている
男5「……あいつはいったいどこに行ったんだ?」
男5「やる気が入ったと思ったら帰って来ない」
男5「まさかあいつが仕事をさぼったのか?」
男5「時間を操れるからって…」
男5「俺を置いていく事は無いのに……」
道2
フゥアン
男2「え、一瞬で……」
男2「やっぱりこの人が……時間を操っていたのか」
男2「あ、ここは図書館の道……」
男4「大丈夫?」
男2「あ、はい。先程はありがとうございました」
男4「全然気にしなくても良いよ」
男2「ちなみにですが……能力を持っているのですよね?」
男4「うん……まぁね……」
男4「見ての通り時空間を操れるんだよ!」
男2「時空間……つまり時空間操作の能力か……」
男2「これってもしかして……」
男2「そんな訳はないか」
小さな声で呟いた
男4「この事は秘密だからね」
男4「まぁ……他の人にも見られたけど……救うためだから」
男2「実は、僕も能力を持っています」
男4「えっ!?」
男4「他にも能力を持っている人がいるなんて…」
男4「思っていなかったよ」
男2「僕も同じ事を思っていました」
男4「君は何が出来るの?」
男2「僕は見たものを完全に記憶出来る…」
男2「完全記憶の能力を持っているみたいです」
男4「へぇー。完全記憶かー。凄いね」
男2「時空間操作の方が凄いですよ」
男4「そうかな?」
男4「でもありがとう」
男4「あっ、そろそろ戻らないと…じゃあね」
男2「あ……はい」
会社員は走って離れていった
道2
男4「僕は1人の命を救ったんだ!」
男4「う~んんんんんんんんんんんん…」
フゥアン
男4「これなら誰にも聞こえない…」
男4「やったー!」
会社員は大きな声を出して喜んだ
次回予告
しばらくの間2人の兄弟に何があったのか。まだ記憶の戻らない妹。絵を描き続ける画家。謎の研究をする科学者。徐々にお互いの能力を知り始める中で、ある危険が迫り始めた。
第22話 1日前




