第18話 会社員の冒険
学校1
男4「まだ~?」
男5「ちょっと待っててよ、時間がかかるんだから」
男5「さっきからそればっかりだけどさ…」
男5「本当はどんな仕事がしたいのさ」
男4「僕は何か大きな事を成したい」
男4「ただそれだけだよ」
男5「それならこの仕事から始めれば良いじゃん」
男5「そうすれば大切な仕事だと気づけるよ」
男4「でもいつも書類と向き合ってばかりで…」
男4「何か大きな事を成し遂げられたとは思えないよ」
男5「小さな事をたくさんするよりも…」
男5「1つの大きな事を成し遂げることが」
男5「そんなに重要なのか?」
男4「でも誰だって書類関係の仕事は出来るじゃん」
男5「なら、大きな事を成し遂げるには…」
男5「日々の積み重ねが大切だろ?」
男5「それが出来た者に、きっとそのチャンスが…」
男5「訪れるんだよ」
男4「う~ん……」
男4「分かったよ……」
男4「僕がこの仕事を終わらせるよ」
男4「これからは頑張ってみるよ」
男5「やっと前までのやる気を取り戻したじゃん」
男4「よし!」
男4「う~んんんんんんんんんんんん…」
フゥアン
学校の校門1
女1「えっ!?」
女1「何これ、どうなってるの?」
学校の校門の前で生徒達が止まっている
女1「みんな何してるの?」
女の人は歩きながら話しかけた
フゥアン
女1「……」
そして動かなくなった
画家の家1
男9「ん?」
男は起き上がった
男9「寝てたのか……」
男9「これは何だ?」
男はノートに書かれた漫画を見た
男9「タイトルは……“会社員の冒険”?」
道3
妹「え、うそ……」
妹「つまり私の記憶もその男が原因って事でしょ?」
男2「そうだけど……信じられるの?」
妹「能力の事?」
妹「まぁね」
男2「だけど何かきっかけがあれば…」
男2「思い出せるのだと思うよ」
妹「ありがとう」
妹「ずっとその事が気掛かりだったから…」
妹「頑張って思い出してみる」
妹「能力が相手なら意味はあんまりないと思うけどね」
男2「でも気持ちはすっきりすると思うよ」
妹「そうだね」
妹の家についた
男2「ここが家?」
妹「うん、早く本渡してくるね」
男2「分かった」
古いアパート1
男は何か作業をしている
男6「あの会社員の血液はどうにか上手くできた」
男6「後は、最後にこの細胞にこの液体をかければ……」
細胞に何かの液体をかけた
男6「出来た」
男6「後はどう変化するかを見てみよう……」
男は双眼鏡を覗きこんだ
男6「……駄目だ、失敗だ」
男6「もっとあの本で調べる必要がありそうだ」
学校1
男6「日々の生活の中で、分からない事や…」
男6「知りたい事がある時に、人は調べようとする……」
男6「だが、時には足を踏み入れてはいけない場所が…」
男6「あったりするのだ」
男6「もし、その場所に足を踏み入れてしまったら…」
男6「すぐに対処する事を優先にした方が…」
男6「良いのだろうと思う」
次回予告
やる気を出して時を止めた会社員
その能力によって動かなくなった女子大学生
ある男に狙われる中、大学生は助けられるのか?
第19話 3人の危機
※疑問に思うことは後に分かってきますので推理をしながらお楽しみ下さい