第16話 何かを知る
会社1
兄「そうか……そういう事か」
男1「つまり今、世界が大変な事に…」
男1「なっているのかも」
兄「分かった」
兄「すぐに行こう」
2人は大急ぎで駆け出していった
外
兄「おい、あそこを見ろ」
男7「……」
辺りを見回している
男1「僕達を待ち伏せしているのかも」
兄「それならこっちの道から……」
男1「どうしたの?」
男8「……」
目の前に立ってこちらを見つめている
兄「もう逃げられそうには無いな」
画家の家1
男9「シャシャシャシャシャシャシャシャシャ」
男9「シャシャシャシャシャシャシャシャシャ」
男は無我夢中に何かを書いている
会社員の家1
男4「あれ?」
男4「ここは…家か」
男4「それにしてもあの男はいったい何だったのか…」
男4「でも、まだ疲れているからもう一度寝よう」
大学生の家1
男2「ここは…家か……」
女1「やっと起きた、もう大丈夫なの?」
男2「え!?」
男2「どうして勝手に家の中に入っているの?」
女1「悪かった?」
女1「あなたの臭いをたどってきたら倒れてたから」
男2「臭い?」
女1「あっ、それは気にしないで」
男2「1人で僕を運んだの?」
女1「無理に決まってるでしょ」
女1「それにしても何があったの?」
男2「僕は何をしていたのだっけ?」
……ピキーン!!!
男2「あっ!!」
記憶
男2「確かあの男は足を…」
バコン…バタン
男2「骨折してたのは覚えていたけど…」
男2「やりすぎたかも」
現在
女1「いきなりどうしたの?」
男2「記憶が……記憶が!」
記憶
ビリリリリリリリリリリ
男7「私の勝ちだ」
現在
男2「記憶を消したのは…」
記憶
男7「やるんだ」
男8「了解」
男2「この男だ!」
女1「ねぇ、どうしたの?」
男2「記憶を取り戻した!」
男2「やはり彼は記憶を消せるのか」
女1「何を言っているのか分からないんだけど」
男2「みんなには秘密にしていたけど告白するよ」
女1「こ、告白!」
次回予告
何かを知った主人公と兄と大学生。
3人の運命はどうなるのか?
第20話に話が大きく発展する
第17話 道