第14話 現れ始める記憶
会社1
フゥアン
会社員がいなくなると時が動き始めた
男7「ん?」
男8「どうしました?」
男7「いや、何でもない」
男7「ただ、誰かいた気がしただけだ」
会社2
兄「脱獄者が捕まった?」
兄「それは良かったな」
兄「あぁ、その事なら引き続きお願いしてみるよ」
男1「兄さん」
兄「何だ?」
男1「退院したんだよ」
兄「あぁ、そうか、退院おめでとう」
男1「ありがとう」
男1「それで本当はどうだったの?」
兄「何が?」
男1「空を飛んだ事だよ」
兄「だから言ってるだろ、飛び降りた後に…」
男1「それ本当に言っているの?」
弟は兄の言葉を遮った
兄「これが真実だからだ」
男1「そうか、もういいよ」
兄「何だよ、飛べなかった事がそんなに辛いか?」
男1「そうさ…辛いよ」
兄「子供みたいな事言ってないで…」
男1「兄さんには何も分からないよ」
男はそう言いながら帰った
兄「……確かにそうかもしれないな……」
画家の家1
男9「この絵は何を意味しているんだ」
そこには5つの絵があった
1つ目の絵を見た
男9「これは……どこかの会社員か?」
男9「雑誌の漫画を読んでるように見えるな」
画家は絵を見つめて言った
会社の外
男1「はぁ……」
男はため息をつきながら歩いている
ドスン
男1「あっ、すいません」
男6「こちらこそすいません」
男6「あっ、少しお時間良いですか?」
男1「はい、どうしましたか?」
男6「実はお願いしたい事があるのですが……」
家の前
男2「すみません、誰かいませんか?」
また同じ家に来たようだ
しかし返事はない
男2「今日もいないか……」
男2「今日はもう帰ろう」
男2「この短い間に僕達に何があったのだろうか?」
大学生が悩んでいるその時、1人の女子が視界に入った
女1「はぁ……」
男2「どうしてこんな所にいるのだろうか?」
男2「少し見てみよう」
女1「あれ?」
女1「また…この臭いがする」
男2「まずい」
カサッ
男は草の陰に隠れた
女1「これあの子の臭いかも」
女1「でもいないよね……」
女1「気のせいか」
女の人は歩いていった
男2「はぁ……危なかった」
男2「でもどうして気が付いたのか…」
男2「僕には分からないよ」
そう言いながら立ち上がった
男2「あれ?」
男2「分からないけど何かが違うような……」
キィィィィィーーーーーン!!!
男2「うぁっ!!」
いきなり頭痛がし始めた
男2「うぁぁっ!!!」
男2「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!」
…バタン
男は頭を抑えたまま大きな叫び声と共に倒れた
次回予告
画家が描く絵は何を意味しているのか?
そして大学生に何が起きているのか?
第15話 努力の証