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人物紹介・プロローグ

久々の投稿です。更新予定は週一の予定です。御意見、御感想をよろしくお願いします!!

黒椿〜くろつばき〜



登場人物紹介



黒宮廉くろみや・れん地元の高校を卒業後、就職活動中に大手プロダクションにスカウトされ、現在では人気・実力共に評価の高い若手俳優として活動している。高校を卒業する際に、幼い頃から想いを寄せていた幼馴染みに告白するも、本気で相手にしてもらえず、揚句の果てには馬鹿にされた。傷心の自分を支えたのは、馬鹿にした幼馴染みを見返す為。その一身で、今や実力派若手俳優へと成長したのだった。



黒野椿くろの・つばき廉の幼馴染み。元来気の強い性格で、廉の本気の告白にも冗談だと思い笑い飛ばすも、本当は誰よりも彼を想いやっていた。しかし、突然の廉の上京。本当の気持ちを打ち明ける事なく行ってしまった廉に、後悔と罪悪感を抱え、今なお廉を想い続けている。現在は地元の出版会社でOLをしている。




序章−−−




高校を卒業して五年・・・・。俺は再びこの地に戻って来た。



故郷・・・熊本・・・。




成功するまで帰らない・・・。そう誓い、俺は上京。今回帰郷する目的は、ドラマ撮影が熊本であるという事。そして、五年振りのクラス会に出席する為・・・・。




空港から自宅まで直行。久々に見た両親・・・親父、白髪・・・増えたな・・・。お袋も、歳をとった。五年という歳月・・・がむしゃらに頑張ってきた分、忙しくて、どんなに両親に心配をかけたか・・・。



「あんたの事は、いつもテレビで見とった」



気丈に振る舞う母・・・親父は、何も言わない。無口な所は、昔と変わっていない。

他愛のない会話・・・それは、五年という歳月を埋めるには充分・・・とまではいかないが、それでも結構懐かしくもあり、楽しい時間。









◇◇◇◇◇










ここは熊本でも有数の大手ホテル。真新しいスーツに身を包み、多目的ホールへ。ドアを開けると、懐かしい面々が驚いた顔でこっちを見てる。



「廉!」



俺の名前を呼び駆け寄ってきたのは、高校時代の親友、和馬かずま涼子りょうこ



「久しぶり・・・」

「黒宮くん、テレビでよく見てるわよ!」

「よく休みが取れたな!?」

「明日からこっちで撮影があるからね、一日早く戻ってきた」



ここでもやはり、今の俺の仕事の話し。まぁ、楽しんで聞いてくれてるみたいだから、別に気にもしなかったが・・・。



「椿!こっちこっち〜」



涼子が、聞き慣れた名前の女を呼ぶ・・・。それは俺がこの地位にまで昇りつめた、今一番逢いたくて、今一番嫌いな・・・。



「ごめん、遅れた・・・!!」



黒いドレス・・・漆黒の長い髪。全てを黒に統一した、一人の女・・・。五年前とは変わらない・・・否、より一層の美しさを見せて・・・。



「廉・・・?」

「・・・椿」



俺の姿を確認した女・・・黒野椿。幼馴染みであり、俺の初恋の相手。驚きの表情で俺の名を呟いた。










「久しぶり・・・」

「ん、あぁ」




もちろん、昔の事など気にもしないそぶりで接する。安堵の表情を浮かべる椿・・・。










でも・・・










これは俺の得意な演技・・・










五年の歳月・・・










椿に対する想いは、恋から、復讐へと・・・変わった!!

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