1、文章作法 【描写のコツ】その2
描写のコツ、二つ目です。
一つ前は単語を掘り下げるということで、情景描写に寄ったコツでした。
今回は心理描写。
2、行動や態度で示す
かの有名な太宰治の代表作『走れメロス』の一文目を覚えていますか?
メロスは激怒した、です。
この一文の凄さに気付かされたのは、小説の書き方について勉強してからでした。
起承転結の「起」の芯の部分を的確に表現し、たった一行で言い放っているからです。
ワンセンテンスの項目で説明しましたが、ビビっと来る文章であり、多くの意味を宿す一文がこれですね。
ただ怒っただけではなく、人が信じられなくなって次々と町の人を殺してしまう王に対して、死を恐れず刃向うほど怒ったということで、激怒という表現です。
これほどしっくりくる始まりの一文はないように思えますが、この怒り方の違いに今回は言及していきます。
※後々の伏線※
怒るという心理を表現する言葉はいくつあるでしょうか。
激怒、憤怒、立腹、いきどおる、激高、激昂、怒り心頭、怒髪天を衝く、マジ切れ、堪忍袋の緒が切れる
他にももっとありますが、ちょっと調べただけでこれだけの「怒り」が出てきました。
ちょっと前に流行った、激おこプンプン丸というのもそうですね。
さて、これだけの怒るという感情表現があるわけです。
※後々の伏線※
怒るというキャラ心理を表現するにあたって、こういった言葉を使わないでください、と言ったらどう表現します?
あえて一ページ空けますので、自分自身で表現の仕方を考えてから次のページへ進んでみてください。




