2、キャラクター理論 【恋愛要素】
今回は小説における【恋愛要素】についてです。
キャラ作りに必須の項目をあげます。
大げさに言っちゃえば、人間の活力の源たる恋情です。
ストーリーの軸となる必要はないですが、この要素は欠かせません。
その理由について説明していきましょう。
ストーリー構成の基礎が「起承転結」ならば、心理描写の基礎は「喜怒哀楽」です。
喜怒哀楽とは人間が持つ心の動きです。
そして、ドラマチックな展開には恋愛要素は欠かせません。
別に恋愛小説に限った話ではないです。
ホラーだろうとミステリーだろうと、そこに男と女が登場人物としているのなら、恋の一つや二つさせちゃっても構いません。
人が死んでいくサバイバルゲームの小説でも、好きな女の子がいれば生き残るために頑張っちゃったりもするのです。
モチベーション(動機付け)にもなりえるってことですね。
ですが、特筆すべきはそれではなく、死ぬかもしれない脅威というものよりも恋愛模様でのドキドキ感のほうが身近に存在するということにあります。
どんなにリアルに迫る描写で死への恐怖を描こうと、体験したことのないことを身近に感じるのは難しいものがあります。
その点、恋くらいなら誰もが経験しているはずです。
つまり、感情を重ねやすい。
どんなストーリー展開であろうと、恋愛模様を挟み込んでおくだけで一喜一憂できます。
恋のトキメキが読者心理に与える影響は大きいということです。
キャラの喜怒哀楽を恋愛感情によって揺さぶり、物語の起伏とすることも出来ます。
どんな恋愛でもいいので、必ず恋愛要素を小説に仕込むことをお勧めします。
恋愛によって心の動きを演出し、喜怒哀楽の心情を思う存分描写することが物語作りには欠かせない要素ともなります。
人間ドラマを形成します。
恋の力、侮ってはいけません。
今回は恋愛要素としてだけ取り扱っておりますが、後々には『恋愛小説の書き方』をフューチャーしたいと思います。
お楽しみに‼