1、文章作法 【小説的文章の心構え】
さて、小説的文章の書き方として、まずは心意気を学びました。
ここから先は、知識や技法について学んでいきたい所ですが、小説を書くにあたってそんなに気構えなくてもいいよ、というお話からします。
日本語というものは、様々な要素で成り立っています。
中学の国語で習ったかと思われる内容になりますが、品詞という言葉を教わったはずです。
名詞、動詞、形容詞、形容動詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞です。
覚えていますか?
私はもちろん……さっぱり覚えておりません。
気になる方はネットで調べていただく必要があります。
なぜなら、ここで解説する為に取り上げたわけではないからです。
では、なぜ取り上げたかといえば「小説を書くにあたって日本語を改めて勉強する必要はないですよ」と伝えたいからです。
もちろん、日本語に詳しい方が日本語的に正しい小説が書けるでしょう。
それは読みやすい文章にも当然繋がります。
そして、修辞技法などのテクニックも学べば表現方法の幅も広がります。
倒置法や体言止め、という言葉も習ったはずですが、あれが修辞技法の一部で、文字の配列を変えたりして文章のリズムを変調して一部を強調したりするテクニックです。
こちらも気になる方はネットで調べてください。
上記の「いかにも小説に必要そうな知識」ですが、実はそこまで重要でもなければ必要でもないというのが本題。
私は某専門学校を卒業しましたが、こういった「日本語」の勉強は一切授業でありませんでした。
そう。
小説は日本語で表現するものでありながら、日本語の知識がそこまで必要ではないんです。
なぜなら、日本に住み、日本で暮らす日本人なら日常的に使っている日本語の用法で十分事足りるからです。
ただし、携帯小説を書くのであれば、と付け加えさせてください。
直木賞や芥川賞などの大衆文学向けの小説を執筆したいのであれば話は別です。
少しでも受賞作を読んでいただければわかりますが、ストーリー性の良し悪しだけではなく、日本語の妙といったものも踏まえての良作になっています。
もちろん、携帯小説を書くにしても、表現力を高める、文章リズムを整える必要がある、という壁にぶち当たったら勉強してみてください。
そこがさらにレベルアップする為のポイントでもありますので。
そして、予めお伝えしますが、私は日本語を勉強してきた身ではないので、本作では軽く触れはしてもがっつり取り扱ったりはしませんので悪しからず。
ともあれ、携帯小説を書くのであれば日本語の勉強は必要ありませんということです。
だからこそ、気構えせずにまずは書いてみてください、と言いたくて小説における日本語の在り方について言及している次第です。
小説的文章の心を持って、執筆に臨んでください。