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小説講座  作者:
31/59

4、世界観、設定 【背景】続き

【気功】

気功術を得るには筋肉を鍛える必要がある。


筋肉とは、繊維状の筋細胞たる筋繊維が寄り集まったものであり、その性質のことなりによって二種類に分けられる。


縮む速度が速く疲れやすい『速筋』と、縮む速度が遅く疲れにくい『遅筋』の二種類。


速筋は瞬発力に富み、遅筋は持久力に富んだ。その特性から、速筋を発達させれば短距離走に適し、遅筋を発達させれば長距離走に適することが解る。

武術であれば、いかにも速筋が重要そうであるが、気功術では遅筋を重視する。


その理由は、遅筋繊維の中に存在する細胞、ミトコンドリアによる。


酸素を取り込むことで糖質を酸化し、生化学的エネルギーを生産するミトコンドリア。

この生化学的エネルギーを、特殊な呼吸法で練り込み、爆発的に発したものが気功である。


遅筋繊維が太くなれば太くなるほど、体内の発電所と呼ばれるミトコンドリアも数を増し、多くの気が練られる。



設定表を読んでみたら、こんな風に書いてありました。

遅筋を鍛える鍛錬法なんかまで細かく練ったと思います。


ただ単に気功が使えると書かれているよりも、こうした背景が存在すると、リアリティが増しませんか?


上記のミトコンドリアは実際に存在する細胞ですし、生化学的エネルギーを生み出すというのも科学的根拠がすでにあります。

だからこそ、説得力がある背景になるのです。


私はただ『生化学的エネルギー』を『気』という言葉に置き換えただけ。


背景のしっかりした設定や世界感、キャラクターは実に理解しやすいです。

小説は一つの世界を作るものですが、その世界の法則を作るのも作者の仕事です。


魔法が存在するのはいいですが、どうして存在するのか、どうやって生まれたのか、そしてどうすれば使えるのか、背景を定めてあげてください。


読者を納得させられない小説は、とてもみっともないです。

最低限の背景だけでも形作ってください。

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