3、ストーリー構成 【起承転結まとめ】
起承転結、短めな説明でおしまいです。
この章のまとめとして、起承転結がなぜ物語作りの基礎となるかを軽く触れます。
起承転結は四段構成ですが、世の中には三段構成、あるいは五段構成の作り方も存在します。
ヱヴァンゲリオン劇場版の第一弾は【序】、第二弾は【破】でした。
第三弾は大方の期待を裏切り、急ではなく【Q】でしたが、そこはともかくとして。
ご存知の方もいるかもしれませんが、序破急というのは三段構成のストーリー構成方法の一つです。
起承転結が漢詩から来ているように、こちらは日本の雅楽や能楽といった日本芸能の概念です。
その概念が様々な物事の構成の基礎になったりもしていて、各分野ごとに役割が違うようです。
雅楽では、初部の【序】は緩徐で拍子に合わず、中間部の【破】は緩徐で拍子に合い、終部の【急】は急速で拍子に合う、といった三段階。
能や浄瑠璃では、導入部、展開部、結末部の三段階。
連歌・俳諧では、【序】は無事に静かに、【破】は曲折に富んでおもしろく、【急】はさらさらと軽くつけ終わるべし、の三段階。
始まりは始まりでもこういう内容で始まり、終わりは終わりでもこういう内容で終わるわけです。
他にも三段構成の作り方は存在します。
一つが【守破離】。
江戸時代の茶道の修行から来ているようです。
「守」:基本となる型を覚える段階。
「破」:型にはまらず、自分のスタイルを見つける段階。
「離」:基本の型と自分のオリジナルの型を巧みに使い分け、さらに腕に磨きをかけていく段階。
序破急とはまるで違いますね。
もう一つあります。
論文の書き方にある【序論】、【本論】、【結論】です。
極めて簡単に説明すると、
【序論】は問い。
【本論】は理由。
【結論】は答え。
だそうです。
細かく説明するとかなりややこしくなるので割愛しますが、論文の目的はあくまでもテーマに対する論理的な回答です。
そこに起伏や意外性といった物語性はいらず、簡潔に何が言いたいのかを書き記すものです。
これを小説に当てはめたら、言うまでもなく面白みに欠けるでしょう。
逆に、起承転結で論文を書いてもおかしくなりますが、論文の書き方を知らずに国語で習った起承転結で書く人が多いようです。
なぜ起承転結が基本となるのか、その意味合いを知ると物語のあるべき姿が浮かび上がってくるようでもありますね。




