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小説講座  作者:
21/59

3、ストーリー構成 【承】


承とは、うけたまわる、という漢字ですね。


起を受けて、物語が転がっていくことを指し示します。

出来事というものが解決に進んでいくには、進むべき道順というものがあります。


小説でもコレは同じ。


ここでは事件解決に向けてのヒントを拾い集めさせてください。

同時に、キャラを世界に馴染ませる必要があります。

キャラの魅力を書き出すためにも、味方や想い人などの括りとは仲を深め、敵役には悪を成す事情の一端などを垣間見せてあげるといいでしょう。


上手い方向に進み始めている状態を描くことで、物語に起伏が生まれます。

起が緊張なら、承は緩和。


事件解決、人間関係の構築の兆しを見せる理由は、この後に控えている転をより際立てるためでもあります。

落とし穴に気持ちよく落ちてもらうには、落とし穴があると疑って歩かせるより、警戒心のない状態で進ませる方が効果的ですよね。


承の前半では、読者心理を穏やかな方向に誘導してください。


その一方で、作者はもう一つの仕掛けを用意しなければなりません。

それが落とし穴の準備(伏線)です。


具体的には、上手く行っている様相を示しながら『後々に物語を大きく揺るがす為の、ちょっとした事件、出来事』を用意してください。


上記の『起伏』を作ることで読者は物語に踏み込みやすくなり、「どうなんだろう?」と思わせた起での読者心理が、「こうだといいな」に変化しているはずですが、その心理を更に強める為に、出来事の複雑化とキャラの葛藤を含めるのです。


そうすることで、読者心理は傍観から応援に変わり「こうなってくれ‼」と感情移入の段階に移ります。

この誘導が出来れば、文句なしです。


転に向けて、徐々に心臓の鼓動を早めて読者は読み進めるでしょう。



【承のまとめ】

1、事件解決、人間関係構築の兆しを見せて、読者を緩和に導く

2、落とし穴に落とす為の準備(伏線)として、小さな事件を起こし、出来事の複雑化、キャラの葛藤を見せる


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