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小説講座  作者:
15/59

2、キャラクター理論 【弱点、コンプレックス】


愛すべきキャラには厳しく、と言いましたね。

今回はその続きとして、具体的にどうするか、です。


何も、武器を持たせずに魔王と戦わせる、ということではありません。


厳しくするのは、「障害」を設けるという意味合いです。

例えば、強敵だったり、乗り越えなければならない壁だったり。


もっと細かくしましょう。

怪我、謎、記憶喪失、身分の差、制限時間、トラウマ等々がありますかね。


どれもこれも物語で見たことありませんか?


こういった要素を含めると、「やるべきこと」が増え、キャラは四苦八苦します。

その過程で、友情や愛情を育んだり、肉体的・精神的に強くなったり、問題を解決したりすることで、物語に面白味が生まれるのです。


すんなり物語を進めないように、作者は邪魔しなければならないということです。


ではここで、ストーリー展開にも大きく絡んでくる、簡単な障害の作り方をお教えしましょう。


それはキャラに「弱点」や「コンプレックス」を作ることです。


もちろん、ストーリー上、意味のある弱点にしてくださいね。

人に劣っているものを備えたキャラだから、あえて欠点をさらけ出すようなストーリー展開にするのです。


最初は欠点が悪く作用して、障害を乗り越えることが出来ないでしょう。

その欠点を克服させる道を選ばせ、苦労の果てに欠点を補う結末を演出してあげることで、一つの達成感を得ることが出来ます。


読者にキャラを応援させ、物語の世界にのめり込ませるには最適の手段です。


構造としては、欠如→回復。


失われたものを取り戻す物語は星の数ほどありますが、これが一番スカッとする展開だったりします。


主人公の動機付けを行うに際して、その目的を果たすのを邪魔する障害というツールとして弱点やコンプレックスを備えさせてあげてください。


たったそれだけで物語は質を高めるでしょう。

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