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9−7 金額のライン
「Satoko、前に僕のように子供達のために役立ちたいって言ってたよね?実は現地に来なくても子供達を支援できる方法があるんだ」
アレックスから送られてきたURLは、聡子も聞いたことがある有名な国際ボランティア団体のものだった。
「こっちでは医療品が足りなくてね。このボランティア団体から定期的に薬が届けられるんだけど、もしよければ寄付してみないか?」
金額は、たったの5千円。
一瞬「これって騙されているのかな?」と疑ったが、送られてきた振込先と連絡先は、有名国際ボランティア団体だった。
「たったの5千円で、誰かを助けられるなら」
そう思った私は、彼が送ってくれた銀行口座に、5千円を振り込んだ。数日後、そのボランティア団体から領収書と共に、感謝のメッセージと共に送られてきた、子供たちの笑顔の写真。
それを見て、私の心は温かい光に満たされた。
それから数週間後、アレックスから再びメッセージが届いた。
しかし、今度は、いつものような優しい言葉ではなかった。
「Satokoすまない、至急君の助けが必要なんだ。こんなこと頼めるのは君しかいない」
<つづく>




