表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セキュリティ事件解決しちゃいますが、何か?JK紬のセキュリティ相談室  作者: 雨後乃筍
9章 国際ロマンス詐欺

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/79

9−1 卒業の日のバイバイ

 春の日差しが体育館の窓から降り注ぎ、卒業生たちの門出を祝っていた。


 今日の主役は、バスケ部元キャプテンの佐々木先輩だ。


 彼の周りには、スマホを持った女子たちの輪ができ、泣いている子もいれば、はしゃいでいる子もいて、ちょっとした阿鼻叫喚・地獄絵図の様だ。


 本人は少し辟易している様子が見える。


 その地獄絵図から、やっとの思いで抜けてきた佐々木先輩に、紬と七香は声を掛けた。


「佐々木先輩、ご卒業おめでとうございます!」


「おめでとうございます。」

 七香の声は消え入るぐらいに小さい。


「お、七香ちゃんに紬ちゃん! ありがとう!」


 弾けるような笑顔は、さすが校内1のモテ男。


 笑うだけで「キラーン」って効果音が聞こえてきそう。


「バスケ部もギリギリまで活動してましたね」


「自分にとってバスケは恋人みたいなものだからね。大学に行っても続けるよ。女子の考えていることは、どうもよくわからないけど。バスケのことならわかる!」


 …将来ノンデリにならなきゃいいけど。


 佐々木先輩の将来に余計な心配をしつつ、ちょっと気になることを聞いてみた。


「そういえば、次のキャプテンって決まったんですか?もしかして、佐藤ですか?」


 佐藤とは、佐藤悠太のことでバスケ部の2年生エース格の部員だ。


 過去エッチな動画を見ているところを盗撮されたと脅迫するセクストーション詐欺に引っかかりかけた、ミスタースケベのことだ。


 あのミスタースケベがキャプテンになったら、それこそバスケ部の一大事だ!部室にエッチなポスターが貼られたりして!


 私はそんな光景を想像して身震いした。


 佐々木先輩は、戸惑ったような顔を浮かべた。


「いや違うけど…だって悠太は4月から別の学校に行くんでしょ?」


 え?


「え?あれ?聞いてなかった?悠太は転校するんだよ。家族の仕事の関係で、地方の学校に」


 ちらっと七香の方を見る佐々木先輩。


 横を見ると、七香が気まずそうにしていた。校内1の事情通が知らないわけないよね。


 佐藤悠太とは11月の事件以来、まともに顔を合わせていなかった。


<つづく>


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ