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セキュリティ事件解決しちゃいますが、何か?JK紬のセキュリティ相談室  作者: 雨後乃筍
7章 サポート詐欺

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7−9 パズルのピース

 あの日の後、先生経由で企業の担当者に連絡をして、ことの次第を説明した。


 企業の担当者は実害がなかったことと、山岸くんが対策を怠っていたわけではないので、これ以上大事になることはないと約束してくれた。


 ただ今回の悪さをした原因追求をしなければならないので、山岸くんのPCの内容をコピーさせて欲しいと言われたらしい。また、山岸くんのPCにはまだその遠隔操作マルウェアが残っている可能性があるので、PCを初期化するように言われた。


 それにより、山岸くんの無罪は証明された。


 山岸くん自身も決して対策を怠っていたわけではなく、一般人が取れる対策は十分行っていた。


 故意性もないので、個人に責任追求されることは「まず起こらない」とは、パパの言葉だ。


 SNSに関しては、攻撃者にパスワードも変更されたらしく、山岸くんはログインができなかった。


 アカウント削除の申請もしたが、もともと無料アカウントだったこともあり、本人であることの証明ができず、プラットフォーム側では対処できないと断られたらしい。


 今の私にできるアドバイスは、「自分のアカウントが乗っ取られた」事を周囲に伝え、2次被害を防ぐことしかない。


 これには七香が大いに活躍した。


 七香の人脈と情報の拡散力、そしてないよりも「七香が知らないことはデマ」とまで言われる情報の信頼性をつかって、あっという間に「山岸くんのSNSは偽物」「山岸くんは犯罪の被害者」と、ちょっと変わって学校内に広まっていった。


 ただ「セキュリティ探偵の紬が、みんなで苦情を言えば、早く収束するって言っていた」って余計な言葉が一緒に広まったのはことには、七香にチョップを入れておいた。


 七香は悪びれもせず、てへペロってしただけだけど。


 プラットフォーム側も本人確認ができないのに、言われるたびにアカウントを止めていたらそれこそ大問題になるだろう。


 パスワードって本当に大事だ。


 今回の場合は、大量の出会い系サイトの迷惑メッセージが飛んでいるので、アカウント停止は「時間の問題」だそうだ。


 PCを初期化なんて大変って思ったけど、山岸くんは子供みたいにキラキラした目をしていた。


「データは全部バックアップしてあるし、またゼロから自分好みのPCを作れる!もっと良いプログラミングツールが入れられる!」


 さっきまで青白い顔していたくせに!


 七香と私は顔を見合わせて、肩をすくめた。


 全くオタク君の思考は理解できない。


<つづく>


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