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セキュリティ事件解決しちゃいますが、何か?JK紬のセキュリティ相談室  作者: 雨後乃筍
2章 制服の裏側

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2−1 フリマアプリの裏側

「ねえ、これ見てよ、ヤバくない?」


 スマートフォンを差し出したのは、いつものカフェで向かいに座る親友の七香だった。


 画面には、見慣れたフリマアプリの出品リストが並んでいる。


 しかし、その品々はどこかおかしい。全て「SOLDOUT」になっているのは良いとして、商品の画像に「〜様専用」という文字が被せてある。


 フリマアプリは、当然自分の持っている中古品などを不特定多数に販売することを目的としている。場合によっては値段を競わせる「オークション」のような機能もある。


 そのような場所であるにもかかわらず「〜様専用」という文字に違和感を感じた。


「これってどういうこと?」


 私は七香に聞いた。


 私と七香は、同じ学校に通う高校2年生だ。今日は一学期の期末考査が終わり、打ち上げというわけではないが、ちょっとカフェでお茶してから帰ることになった。



「それよりも出品している品をよく見てよ」


 七香が、自分のスマホを押し付けてきた。


 出品されているのは古着のようだ。写真がよくないのかピンボケしていて細かいところまではわからないが…見覚えのある。


「え、これって、私たちの制服?!」


 よく見ると、まさに自分たちが来ている夏服のようなものもあれば、冬服、体操服まで出品されている。


 しかも何件も。


「制服って転売禁止だよね?」


 制服は、不要になったものは学校に寄付して、後輩に譲ることはできるが、古着として売ったりすることは禁止されている。


 しかしながらスマホの中には複数の制服や学校指定の体育着、ブラウス、ソックスに至るまで出品されている。しかも不自然なほど高価で売れている。


 出品者プロフィールを見ると、顔を隠した同年代と思しき女子高生の写真と、自己紹介文が並んでいた。


「これってもしかして」


「ね、絶対そうだよ」


 女子高生の制服が、一部マニアに売れるという話は聞いたことがあった。


 昔はそれ専門の店があり、そこに売りに行ったり、買ったりしていたらしいが。


 それこそ小遣い稼ぎでフリマアプリを利用しているのだろう。


「でもさ、こんなの出品していいの?明らかに目的がソレじゃん」


「実際には取り締まれないし、アカウント停止してもすぐに別のアカウントが作られちゃうんじゃないかな?」


 実際にはフリマアプリを未成年が使うことは規約上禁止されているが、年齢を偽って、もしくは保護者に同意を得て使っている人もいるという。


「自分たちの制服が、こんなわけのわかんない取引されていると思うとキモチ悪いねー」


「でもさ、ちょっと変じゃない?一人の人がこんなに出品しているの」


 フリマアプリ上では、同じ制服が何点も出品されていた。とても一人の人間が持っている量とは思えない。


「誰かのを盗んだとか?」


 ありえる…


<つづく>


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