7−3 リモートコール
「ねえ、紬。山岸くんが職員室に呼び出されたんだって」
私は、珍しく別のグループとお弁当を食べていたところに、七香が飛び込んできた。
私も、ちょっとぐらい人脈広げとかないとね。
七香は本当に顔が広い。
学校内はもちろん、通学路の商店街、駅員さん、学校の近くの飼い猫にでも、七香の事を知らない人はいないってくらい。
そのおかげで七香は校内一の事情通だ。
七香曰く、山岸くんと言うのは、1年生でウチのロボット研究部、略してロボ研のエースなのだとか。
その山岸くんから、校内の生徒に出会い系サイトへ誘うメッセージが送信されているらしい。
「出会い系ね、また男子の悪ふざけ?」
私はぼそっと呟いた。
前の事件(3ポイント編)と言い、なんで男子ってアレのことばっかりなんだろう。
私が呆れたような顔をすると、七香がそれは違うって顔をして言った。
「でも、本人は否定しているみたい。そんなの送っていないって」
山岸くんはいわゆる「コンピューターオタク」で、女の子よりプログラムの方が好きなタイプらしい。
そんなの裏で何しているかわからないと思うけど。
「でね、ロボ研で文化祭に発表する出し物を山岸くんが担当していたらしいんだけど、それが今のままじゃ難しいらしくて、ロボ研にいる私の友達が相談に来たってわけ」
なんだか、やな予感が。
「ね、紬。また紬のパパにお願いできないかな?」
そらきた。
「そういう事ね。でも残念でした。パパは今週出張でいないよ」
「えー!?」
七香はあからさまにがっかりした。
「パパはいないけど、話ぐらいは聞いてみようか?」
パパの悪いクセが、私にも遺伝しているみたい。
<つづく>




