7−2 ウイルス根絶
しまった。
まだバックアップを取っていない。
これでPCが飛んだら今日の苦労は水の泡だ。
いや今日だけではない、今まで積み上げてきたものが、全てやり直しになってしまう。
そんな事態になったら!
文化祭に間に合わない!
幸いにも健太はPCに有名な有料版ウイルスソフトを導入し、常に最新に保っている。
健太は画面上に表示された『今すぐ電話を』と書かれた番号へ電話した。
オペレーター:「はい、サポートセンターの高です。どうされましたか?」
若干日本語のイントネーションが異なるオペレーターだった。
夜なので海外の人なのかも。
それにしても日本語上手だな。と健太は妙なところに感心した。
健太:「あの、ウイルスに感染したって画面が出て、何も操作ができなくて!」
オペレーター:「お客様、落ち着いてください。まずはキーボードの[Ctrl]+[Shift]+[ESC]を同時に押してください」
健太:「はい、タスクマネージャーができました」
オペレーター:「そこで、ブラウザを選択して止めてください」
健太:「はい、あ、警告音が消えました!よかった」
オペレーター:「これで警告は消えましたが、まだウイルスは残っています。いまからリモート操作してお客様のPCをクリーンアップします。いまから送りますメールのリンクをクリックして下さい」
健太:「はい、クリックしました。あ、『パスワードを入れてください』と出ましたけど」
オペレーター:「そこにお客様のWindowsのパスワードを入れてください、作業は1分ぐらいでおわります」
オペレーターの作業はすぐ終了し「もう大丈夫です」と電話が切られた。
健太は急いで先程まで作っていたプログラムライブラリを確認した。
よかった、無事だ。
タイムスタンプもつい先程になっている。
今度は慎重にバックアップを取った。これで一安心。
<つづく>




