おいもっとモブらせろ
三話です。
今の状況を説明しよう。桜水高校の主役たる高松浩介と西園寺華恋が俺こと影野宙を取り合っている。なんで？なんでこうなった？
事の発端は西園寺華恋が転校してきた放課後に遡る。西園寺華恋は転校初日であり、教室の場所や部活動の見学をしたいと担任に申し出たのだが、担任にも仕事がある。そのため担任が同じクラスの生徒たちに案内を頼んだのだが、
男子生徒A「俺が案内する！西園寺さん俺に任せて！」
男子生徒B「てめえ！でしゃばってんじゃねえよ！俺こそが西園寺さんの案内役にふさわしいんだよ！」
女子生徒A「あんたら下心丸見えなのよ！西園寺ちゃんは私も一緒に行くんだから！」
聡「某も行きたいでござr」
クラス一同「は？」
聡「すみません。なんでもないです。」
とこのように超絶美少女の西園寺華恋と特別な関係になりたく、クラスのほとんどが喧嘩を始めたのだ。吉本？あいつは自業自得。
担任「騒ぐな騒ぐな。おい高松。お前最初会った時から知り合いなんだろ。もうめんどくさいからお前が案内してやれ。」
浩介「は！？嫌ですよ！こんな理不尽女！」
華恋「はー！？こっちこそあんたなんかお断りよ！あんたと2人なんて何されるかわかったもんじゃないわ！」
ここの二人も喧嘩が始まった。まあこんな話モブの俺には一切関係ない話だがな！早く終わってくれねーかなー。
担任「あーもう！めんどくさい！二人じゃ無ければいいんだろ！あと1人、そうだな。喧嘩しなさそうな影野！お前がついていけ！はい終わり！じゃあみなさんさようなら！」
は？影野？聞き間違い？加藤じゃなくて？ふざけんなよ！あのクソ教師！俺はモブだぞ！もっと主役級のやつを選べよ！なんで俺なんだよ！クソが！
とこのように主役二人と校内見学をすることになったんだが、
浩介「おいこっちから行った方が早いだろ！お前の案内なんだから大人しくしてろよ！」
華恋「私はあっちに気になる部活があったからあっちにいきたいの！私の見学なんだからついてきなさいよ！」
浩介 華恋 「影野はどう思う！？」
宙「あはは…そうだな…」
ずっと喧嘩してるじゃねえか！ちょっとでいいから仲良くして！怖いから！
喧嘩しつつもなんとか全部の教室、見学できる部活は見てきたのだが、
華恋「んー。なんか部活入りたいのにピンとくる部活がないのよね。あんたはなんか部活入ってるの？」
浩介「なんだよ急に。入ってねえよ。俺だって部活には興味あるけどピンとくるものがないんだよな。」
二人とも個性が強いから普通の部活じゃピンと来ないのか。なら
宙「自分たちで部活を作ればいいのに…」
浩介 華恋「それだ(よ)！！」
あら。声に出てたか。すげえ今の俺主人公っぽい！
華恋「そうよ！ピンとから部活がないなら自分で作ればいいのよ！」
浩介「なんで今まで思いつかなかったんだ！その手があったか！」
なんだか盛り上がってるところ悪いんだけど
宙「部活を作るには3人の部員が必要っすよ…」
華恋「3…」
浩介「人…」
何それ。お前らもう仲良しやん。なんで喧嘩してんだよ。
華恋「しょうがないわね。あなたたち二人を私の部活に入れてあげるわ！」
何言ってんだこいつ？
浩介「は？ふざけてるのか？入るわけないだろ。だがどうしてもというのであれば二人を俺の部活に入れてやってもいいぞ！」
こいつも何言ってんだ？二人してよくわかんないことをいい始めた。そういうのは主役だけでやれよ。俺みたいなモブを入れんじゃねえよ。
華恋「何よ！せっかく私が誘ってあげてるのになんであなたの部活に入らなければいけないのよ！」
浩介「それはこっちのセリフだよ！お前みたいなパンを咥えて走るようなドジっ子娘に部長ができるわけないだろ！」
華恋「なんですって！あなたもパン咥えてたじゃない！あなたより私の方が部長には向いてるわよ！」
あーあまた喧嘩始まった。知ってる？今放課後なんだよ？みんな帰ってるんだよ？早く帰ろうよ…泣
浩介「こうなったら影野がどっちに入りたいかで決めようぜ！」
華恋「そうね！選ばれなかった方は選ばれた方の部活に入ること！」
なんか巻き込まれたんですけどてか
宙「そもそもどんな部活をするかを聞いてないのでどっちとか決め難いんですけど…」
華恋「そうね。私の部活は宇宙人とか幽霊とか非科学的なものを調査する部活にするわ！」
どこのハルヒですか？それは素で言ってます？それはそれでもう関わりたくないんだけど。美少女もハルヒとかみるのかなー？
浩介「ふん！なんだよその部活。俺の部活はなこの学校の生徒の悩みや問題を解決に導く部活にするぜ！」
おい！それは奉仕部とか万屋とかの類じゃねえか！こいつもこれを素で言ってんのか？アニメの世界から飛び出してきたんじゃないのか？
浩介「それで影野！お前はどっちに入ろうと思うんだ！？」
華恋「はっきり言っていいわよ！まあ結果はわかってるけどね！」
おいふざけんな。そんなことに俺を巻き込むな。
浩介 華恋「どっちにするんだ(のよ)！！」
そして冒頭に戻るというわけだ。さてどうするか。そもそも俺は部活入る気ないし、これ以上モブがでしゃばって主役と関わると今後の学校生活に響く。さてどうしようか。
宙「とりあえず落ち着こう。二人ともすごいいい部活だと思う。でもそれは二人がすごいからできることであるし、俺一人の判断では決めかねるな。だけど二人ともどっちにも譲れないものがあって自分を持っているって感じがする。それって他の人には真似できないすごいことだし、すごいかっこいいと思う。だから何が言いたいかというと二人ともすごいってことだ！」
なんかよくわからんことをいっぱい言ってしまったけど大丈夫だろうか。
浩介 華恋 キュン
は？こいつら今一瞬おかしくなかったから
浩介(こいつ俺のことすごい褒めてくれる。カッコいいとか言ってくれてこいついいやつじゃねえか！)
華恋(影野くん私のことすごい考えてくれてる！すごい私のことをわかってくれてる！いい子じゃない！)
浩介「まあそこまでいうなら仕方ない…！この勝負は引き分けってことで影野の部長として部活を作ることにしようぜ！」
は？こいつさっきから本当に何言ってんの？
華恋「そうね。それなら文句はないわ。」
文句あれよ。なんで解決策をモブに部長をやらせて部活を作るってことになるんだよ。頭悪いのかよ？死ぬの？
浩介「ってことで部活の内容は明日以降考えるとしてよろしくな影野部長！」
華恋「また明日ね！影野くん！」
はい。なぜかモブの俺が主役たちが入る内容も決まっていない部活の部長に就任しました。
あのさ？もうちょいモブの仕事させてくれない？
最近アニメが見れる時間がなくてちょっとずつ見てますが溜まっていく一方で少し困っています。でも新しいアニメにも挑戦したいのでオススメのアニメがあれば教えて欲しいです。
