第一話 この世には主役かモブかの二つだ
この文章は私が人生で初めて書く小説になります。あまり期待しすぎず、優しい目で見守っていただけると幸いです。
この世には多くのラブコメつまりラブコメディーが存在する。多くの作品では主人公とヒロインが運命的な出会いを果たし、最終的に主人公とヒロインが結ばれ、幸せになるというのが一般的だ。このような主人公に憧れを持った男は俺だけではないはずだ。だがここで残念なお知らせがある。人生はそんなに甘くない。俺はこの教室で特段目立っている高松浩介と西園寺華恋のラブコメのモブキャラでしかないのだ。
俺、県立桜水高校一年影野宙が主役ではないと気づいたのは中学生の頃だった。あの頃は漫画で見たラブコメに憧れていた俺は自分にも運命的な出会いがあると信じて止まなかった。だがそんなこと怒るはずもなく、パンを咥えたまま学校に向かっていたら美少女とぶつかるどころか近所のおばちゃんに危ないと叱られ、突然の転校生が来ると思いきや三年間一人も現れず、隣の家に美少女が引っ越して来ると思ったら隣はずっと老人夫婦、小さい頃からの幼馴染がいるにはいるが学校でどころか学校外でもほとんど関わりがなく、どこの高校に行ったかも分からない。ここでようやく気づいた。俺はモブなのだと。
そのまま何事もなく中学を卒業し、近くの県立桜水高校に入学した。そこで俺は本物の主役とよばれるキャラたちに出会うことになる。
今回パッとした思いつきで書いてみたのですが、自己満足の作品になるため続けるかは私のやる気次第になります。長い目で見守っていただけたらなと思います。