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塵も塵すぎるとどれだけ積もれども山にはならない

 「少しは落ち着いた?」

「うん…しかし、なんという不覚、勘違いした上に墓穴を掘るような行為を、、、」

「それにしてもまさか天笠さんが勉強苦手だとは思わなかったよ。にしてもどうしてここに?」

「それは、、、下校中にテストを机の中に忘れたことに気がついて、取りに戻るために職員室に鍵をもらいに行ったら先に櫻井くんが取りに来たっていうから、櫻井くんが教室から出てきたところで何気なく鍵をもらおうとしていたの。そしたら私のテストを持ってたから…」

「なんか…ごめん」

「いやいや!櫻井くんは何も悪くないよ!私が自分を偽っていたのが悪いの」

「…….というか、俺の中で完全に天笠さんは頭良いイメージだったんだけど….授業とかどうしてるの?」

「先生にももう、気を遣われて当てられないというかなんというかで….」

「そこまでしてなんで、、、」

「私だってこんなことになるつもりはなかった!後に引けなくなっちゃったの」

「そ、そうか」

「ところで…秘密にはしてくれる?」

「うん、わざわざ言うことでもないしね」

「よかった…あと一つお願いなんだけど、、、」

「秘密を守るためなら協力するよ」


色々と事情があるのだろう。女子高生とはそういうものだ。うんうん。雪斗はそう納得する。


「勉強教えて?」

「うん?」


 2024年6月14日、櫻井雪斗、生まれて15年と5ヶ月、なるべく矢面には立たないようにしてきた人生であったが、本日、雪斗にとって人生最大の重荷を背負うこととなった。

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