表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

妻、帰る

作者: 葉沢敬一

毎週日曜日午後11時にショートショート1、2編投稿中。

Kindle Unlimitedでショートショート集を出版中(葉沢敬一で検索)

 お盆に妻が帰宅してきた。海外勤務で私は日本に妻はドイツに駐在している。夫婦と行っても形だけの夫婦みたいとか言われる。それなら遠洋漁業の仕事や海上自衛官の仕事はどうなんだろうと思う。


 お互い、キャリア優先なのでこういう別れて暮らす選択をしている。

 でも、今回は日本に帰国してから3ヶ月しか経ってない。


 彼女がドイツにいるときに、ネット通話で「どうしたの?」の聞いたら、

「実は妊娠したの。この前帰国したときに大当たりしたみたい」


 え? それは嬉しい事だ。自分の子供か……なんか実感湧かないけど。

「僕の子供だよね」つい念を押してしまう。だって、逢うの年に数回なんだし。

「当たり前でしょ、何言っているのよ」


 まあ、確かに計算上は合ってる。

「でね、出産のために日本に帰国するから」

 なるほど。


「あなたもドイツ派遣されるよう会社に交渉してくれない」

 無茶を言う。彼女は大学でドイツ語学科だったけど、私は情報学科だ。英語ならなんとかできるが、ドイツ語の単位はC評価でギリギリだった。


 それでも、会社に相談したらドイツからリモートで就業できることにしてくれて、仕事の面では日本語を使えることになった。


 妻は時短勤務となり、空いた時間は私にドイツ語を教えることになった。というか日常会話がドイツ語まみれ。


 出産後ふと、妻の友人が来た。大学の男の先輩。勘が怪しいと囁く。もしかしてと、DNA鑑定を依頼した。すると、私と赤ちゃんとの間に親子関係はないとでた。


 この前の帰国時に寝取られたらしい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 連投失礼します、本編に反映して欲しいのでは無く、個人的な妄想の補助にしたいと思って作者様が想う設定を教授して頂ければと思うのです、先輩とは結婚前から付き合ってた、結婚後の不倫、前回帰国時に口…
[一言] 返信有り難うございます、我儘を言えば両方ともって言う所では有りますが、②の方を御一考頂ければ幸いです、宜しくお願いします
[一言] 短編って色んな妄想が湧いて来て良いんですが、私の脳内では今一しっくり来るのが無いのです、で失礼とは思うのですが、ラストもう一行お願い出来ないでしょうか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ