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第三十一話 お前に負けた俺が無様になるだろうが


『強い! まさに力こそパワー! ウェストウッド選手のクエレブレが、その純粋なパワーで敵陣を蹂躙しました!』

『流石は最強種(ドラゴン)ってところか。しっかしどうにも……』

『解説のカイシュウさん、なにか? Dランクモンスター三体をほぼクエレブレ単独で圧倒する見事な試合でしたが』

『いや、なんでもねー。そうだな、見応えのある派手な試合だった』


 実況の千鶴が興奮気味のテンションで巨躯のドラゴンが魅せた圧倒的なパワープレイを称賛する。会場の観衆もまた(ナマ)では中々お目にかかれないど派手な光景に歓声を上げた。会場はいま沸いていた。


「……フン」


 が、観客席の一角で腕を組んで鼻を鳴らす守善はその例外。盛り上がる会場の空気と反比例するかのように不機嫌そうな顔で試合を観戦していた。


「横、失礼するよ」

「……ええ、どうぞ」


 近寄りがたい空気をものともせず、その隣席に響が座り込む。守善も特に反応を示さず受け入れた。


「この試合、どう思う?」

「……先輩と同じ意見かと」

「もう少し詳しく」


 苛立たしげに言葉を紡げばもう少しと踏み込まれる。舌打ちを堪え、言葉を付け足した。


「次を考えて三味線を引いている。さもなければ……不調(スランプ)でしょう」

「そうだね。同意見だ」


 それで終わった。他にはないのかと響へ疑心の目を向ける。


「……放っておくので?」

「私じゃ難しい、かな。残念だけど」


 諦めと無力感が入り混じった言葉だった。思わずそれ以上の追求を打ち切る程度には。


「君こそ、どうだい?」

「他所の事情に首を突っ込む暇はありません。不調(スランプ)なら丁度いい。遠慮せずブチのめすだけだ」

「……なるほど」


 その言葉に響は仕方ない、とばかりに苦い顔で頷く。


「今は見守るしか無い、か」

「…………」


 守善はイエスともノーともつかない不機嫌な沈黙を以て応えた。




 ◇◆◇◆◇◆◇




「…………………………………………」


 そして二回戦を迎え、対戦相手の冒険者部部員にあっさり快勝した守善。試合を終えるとさっさと観客席に戻った。

 だがますます深まる仏頂面と不機嫌そうな空気からくる近寄りがたさに周囲からはぽっかりと距離を開けられていた。


「隣、邪魔をするぞ」

「邪魔をするなら失せろ。俺はいま機嫌が悪い」

「悪態にもキレがないな。スランプか?」


 からかうようなヒデオの言い草に舌打ちする。


「スランプをどうこう言うなら俺よりもあいつを心配しておけ」


 と、守善が示すのは眼下の試合会場でいままさに戦っている芹華だ。

 試合は芹華が優勢。だが優勢なのが既におかしいのだ。守善、ヒデオ、芹華。この3人の実力は大会参加者の中でも頭ひとつ以上抜けている。二回戦にようやく勝ち上がった程度の相手に手間取るはずがない。

 守善自身、同じ時間があれば片手間に虐殺できる。その程度の相手だ。


「やはり、調子を崩しているのか?」

「俺に聞くな。見ての通りだ」

「お前だから聞いている。こうなる予兆はあったのか? 何か手は?」


 確かに芹華と同じチームであり、仮にも友人である守善以外に聞く相手もいまい。


「……知ったことか。俺達は仲良しこよしをするために集まった訳じゃない」

「なるほど、なるほど」


 訳知り顔で頷くヒデオにキレかけながら、


()()()()()、と俺は思うがな。上に昇るための(エサ)は食いでがある方がいい――だろう?」


 それはかつて守善自身が口にした言葉だ。まるで責任を取れ、あるいは口を出していいのだと言っているように守善には思えた。


「……付き合ってられんな。お前にも、この試合にも」


 と、席を立ち他所へ移ろうとする守善の背中に声をかける。


「どこに行く? そっちは控え室とは方向が違うが?」

「落ちてる石を蹴飛ばしに行くだけだ。いま丁度適当な憂さ晴らしがしたい気分でな」


 どこまでもひねくれた性格の友人に、ヒデオはやれやれと首を振った。




 ◇◆◇◆◇◆◇




 控え室から試合会場へ続く廊下の一角。

 ニ回戦を勝利で終えた芹華だが、漂う空気は重苦しかった。彼女自身不調(スランプ)を自覚していた。

 暗い廊下を俯いて歩く彼女の前に守善が立ち塞がり、声をかけた。


「――随分と不景気なツラだな、芹華。いつもの自信過剰な高笑いはどうした?」

「守善……さん。どうして、ここに?」

「お前を嘲笑(わら)いに来た、と言ったらどうする?」

「それはッ!?」


 言葉通り挑発的な笑みを浮かべた守善に芹華は激高しかけたが、すぐに力なく俯いた。


「……いえ、返す言葉もありませんわ。あなたの言う通り、褒められた試合ではありませんでしたもの」

「だな。仮にもカイシュウ先輩からお墨付きが出たお前があの程度の雑魚に手間取るな。お前はどうでもいいがカイシュウ先輩の株が下がる」


 パワープレイと言えば聞こえはいいが、実態は守りを固めてレブレを突撃させるだけの力押し。芹華らしい柔軟で躍動的な試合運びはどこにもなかった。


「不躾な方ですこと。せめて言葉だけでも淑女へ気遣いを向けられませんの?」

「そんなガラか? 甘い言葉が欲しければ他所を当たれ」


 なけなしの強がりに返されるあまりに”らしい”言い草。それにかえって慰められ、芹華はクスリと笑った。


「……質問を一つ、よろしくて?」

「好きにしろ。答えるかは別だがな」


 このままではライバルに勝てない。その実感に芹華は半ばやけっぱちのように己の中に渦巻くものを打ち明け始めた。


「知りたいのはあなたの動機。プロになるためのモチベーションは一体何ですの?」

「唐突だな。なんでまたそんなことを聞く?」


 よりにもよっていま問うことか。

 そう問い返された芹華は一拍の沈黙を挟み、語りだした。


「……詰まらない女の、詰まらない話です。私、これでも実家は裕福な方ですの」

「天下のニシモリ製薬のご令嬢だ。お前の家が裕福じゃなきゃ庶民は極貧だろうさ」


 ニシモリ製薬、芹華の実家が経営する企業である。

 主にポーションを取り扱う日本有数の巨大製薬企業だ。日本に流通するポーション及びその関連商品の三割はニシモリ製薬が関わっているという。元々はどこにでもある製薬会社に過ぎなかったが二十年前の迷宮出現にいち早く適応し、いまの地位を築いた。

 その家の末娘である芹華は日本でも上から数えた方が早い裕福な家のお嬢様なのだ。


「あら、知っていましたの? お姉さまから?」

「自力で調べた。とはいえ偽名を使われているとまでは思っていなかったがね。西森(ニシモリ)芹華(セリカ)嬢?」


 西森(ウェストウッド)。安直な偽名だと軽く皮肉を込めて問いかけるが、あっさりとした言葉が帰ってくる。


「一応言っておきますがウェストウッドはお母さまの旧姓です。なにせこの見た目ですので、本名を名乗ると大抵おかしな顔をされるもので」

「そりゃ知らなかったな。ま、構わんさ。名前一つで何が変わるわけでもない」


 流れるように豊かな金の御髪に西洋的な彫りの深い顔立ち。確かにパッと目立つ外見はアングロサクソン系あるいはそのハーフのモノだ。これで海外要素の欠片もない本名を名乗れば違和感を覚える者も多いだろう。


「そう言っていただけると幸いですわ。そして()()()()家に生まれた娘としては私、かなり自由にやらせてもらっていますの」

「なにせ冒険者なんて野蛮な趣味を許しているくらいだからな」

「あら、西森家(うち)は冒険者に好意的ですわよ。なにせ家業が家業ですので。私の場合は末娘なのであまり目くじらは立てられませんの。家業は長兄が継ぐ予定ですし」

「なるほどね」


 家業を継ぐために芹華がチームから離脱する可能性を考えていたが、どうやらその心配はなさそうだ。芹華クラスの才能の持ち主などそうはいない。表には出さないが守善は安堵していた。


「そうなるとうちのチームは半分ニシモリ製薬付きみたいな形になる訳か? 別段異論がある訳じゃないが……」


 ニシモリ製薬にとっても娘が所属するプロチームの存在は利があるだろう。自社からの依頼(クエスト)を優先的に引き受けるプロは幾らいてもいいし、あるいは芹華を何かしらの広告塔に仕立て上げてくるかもしれない。

 守善としても対価としてニシモリ製薬がチームへ便宜を図ってくれるなら否やはない。長い物には巻かれることに拒否感はなかった。


「……分かりません」


 だが芹華の返事はそれらの未来予想図に待ったをかけた。


「分からない?」

「……迷っていますの。この大会が終わってからも冒険者を続けるか、否か」

「それは……」


 守善からすれば意外な告白だった。あれだけお姉さまお姉さまとやかましい普段の芹華を見れば響から断られても付いて行きそうなものだ。


「これまでは漠然とお姉さまとチームを組んで冒険者を続ける未来を思っていました。ですがあなたやヒデオさんとチームを組む内に考えが変わりました。私自身はこのままでいいのかと」


 『不死者の窟』での経験は芹華に甚大な影響を与えた。これまでの芹華は冒険者に本気ではなかった。響へのふわふわとした憧れが全てだった。それでも()()()()()()()()()()辺りが芹華が怪物と呼ばれる由縁だろう。


「あなたやヒデオさんには何か強い目的があって冒険に臨んでいる。そして私には()()がない。冒険者としての私は、お嬢様のお遊戯以上のものではなかった……」

「……………………」

「この大会で勝ちたい。あなたにも、ヒデオさんにも負けたくない。本当に、そう思っています。でも()()()()()が私にはないのです」


 チームを組む上で共有するべき未来(ビジョン)とそこへ至るためのモチベーションの欠如。チームメンバーとしていずれ必ず齟齬を来たすだろう大きすぎるマイナスファクターだ。

 彼女自身それを痛いほどにわかっているからこそ苦しんでいた。


「私と、あなた達はちが――」


 恵まれた出自を持ち、優れた資質を持ちながら芹華・ウェストウッドはどこにでもいるような、ありふれた少女だった。未来に不安を感じ、惑っていた。


(その先は言わせるな――)


 言葉にすれば形になってしまう。そういう時が稀にあり、故に守善は芹華が決定的な一言を口にする前に無理やり割って入った。


「――俺が冒険者になったのは金を稼ぐためだ」

「? はい……?」

「俺の動機を聞いてきたのはお前だろう?」

「それは……そうですが」

「目的は昏睡状態の妹の治療。治療手段はアムリタ。最低でも億単位の金が要る。だから金のためなら俺は何でもする。文字通り、何でもな。俺が冒険者をやってる理由なんてこんなものだ」

「なッ――……!?」


 唐突な告白に戸惑う芹華だが、続く超ヘヴィー級の暴露に絶句した。

 残されたたった一人の家族のために全てを懸ける。

 いつも画面の向こう越しに見てきた遠い世界の過酷な現実は、友人からの告白によって生々しいまでの現実感を帯びていた。


「それは……それ、は――」


 何と返せばいいのか分からず、芹華は言葉に迷う。


「で、これを聞いてお前はなにを思った?」

「……その、お気の毒だと」

「違う。お前の冒険者を続けるモチベーションとやらを探る手がかりになったのか?」

「……お許しください。私が浅慮でしたわ」

「謝罪も不要だ。話すと決めたのは俺だからな。いちいち他人の地雷を考えて会話が出来るか」


 バッサリと切り捨てる。実際とうの昔に割り切った話だ。他人に無遠慮に突っ込まれれば相応の報いを与えるが、自分から口にすることに今更思うことはない。


「これは俺の持論だがな、個々人が持つモチベーションに貴賤はない。どれだけ下らない理由でもそいつが本気になれるなら十分だ。逆に言えば――」


 言葉の意味を理解できるように、一拍の間を空け。


「自分と他人のモチベーションを見比べたって意味はない。これ以上……例えばヒデオ辺りに聞くのは止めとけ。結局お前が求める答えはお前自身の中にしかない」

「そう……そう、ですわね。すいませんでした。無意味な問いかけ、でしたね」


 当たり前といえば当たり前の結論に芹華はぎこちなく笑った。

 守善が言うことは道理だ。だがその道理を承知の上、それでも何か手がかりが欲しくて足掻いたからこその問いかけだったのだ。飛び出てきた特大の地雷が計算外であっただけで。

 繰り返すが守善が言うことは道理だ。だが芹華の求めていた答えではない。まだ芹華は迷いの中にいた。


「大体お前はもうとっくに必要な理由(もの)を持っているだろう?」

「えっ……?」


 だからこそその言葉は不意に芹華の胸を突いた。


「本気で俺に、ヒデオに勝ちたいとお前は言った。それは嘘か?」


 そうだ、確かに芹華・ウェストウッドはそう言った。本心だからこそ気に留めることなく()()()と零れた言葉だった。


「いいえ……いいえ! それだけは私が胸を張って言える本当です。私は、あなた達に、勝ちたい」


 一語一語を噛みしめるように口にする芹華の目に光が戻り始める。芹華自身の真情だからこそその思いには力が宿る。だが迷いを振り切るには遠かった。


「ですが……()()()理由でいいのでしょうか? お二人に比べれば私は……」


 他人と比べるなと言ったばかりのはずだが、芹華の迷いは根深かった。嘆息を一つこぼし、呆れたように問いかける。


「お前は自分の冒険をお遊びといったな?」

「……ええ」

「それの何が悪い? ()()()()()()()()()()()()()。違うか?」

「遊び……本気で――」

「重要なのは”今”だ。”後”のことはそれこそ後回しにしておけ。グダグダ迷ったまま俺やヒデオに勝つつもりか? あまり舐めてると本気でブチ殺すぞ」


 迷う芹華の背中を守善は強引に突き飛ばす。悩むよりも行動した方がいい結果を生む人種はいる。守善が見る限り、芹華はその類だ。それにいつまでもハラが据わらない芹華に半分くらい本気で苛立ってもいた。


「大会が終わってからもお前がハラを決めずにウダウダし続けるようならこっちから引導を渡してやるわ。足手まといはさっさと消えろってな」


 もちろん心情的にも戦力的にも決別を突きつけたい訳では無い。だが必要なら幾らでも汚れ役を買って出る覚悟はあった。だからその言葉は本意ではなくとも、本気の言葉だ。


「……………………」


 その本気は芹華にも届く。

 目を伏せた芹華は沈黙した。だがその沈黙の中に迷いは感じられなかった。


「――まずは」


 そして瞼を開き、真っ直ぐに守善を見たその目には確かな光が宿っている。


「あなたと戦って、そして勝ちます。あなた達に勝ちたい。それだけは本当だから。後のことは全て、大会が終わってから」

(少しはマシになったか)


 迷いを一度脇に置き、芹華はようやく守善を見た。勝ちたいと願ったライバルと向き合った。その様子を見た守善はそれでいいと頷いた。

 勝つために戦うのではなく、()()()()()()戦う勝負があってもいい。二人にとってそこは譲れないこだわりだった。


「あまり腑抜けたツラを晒すな、お前に負けた俺が無様になるだろうが」

「……はい。あの、ありがとうございます」

「フン」


 芹華の言葉に背を向けてさっさと歩き出す。立ち直ったライバルと肩を並べて馴れ合うつもりなど一欠片もないのだから。


「横、失礼しますわ」

「……む」


 だが芹華はそうは思わなかったらしい。歩調を速めて守善の隣に並び、睨みつけるような視線にも気にした様子を見せない。


「エスコートは不要ですわ。ただ、隣にいさせて頂いても?」

「チッ、勝手にしろ」


 舌打ちしてそっぽを向き、しかし拒絶はしない。芹華は隣を歩く男を見て、クスクスと笑っていた。




 ◇◆◇◆◇◆◇




 そして来る三回戦。無名の新人たちがぶつかり合って選りすぐられ、冒険者部の目に留まる隠れた原石が出てくる頃だ。

 芹華が対峙した相手も冒険者サークル出身ながら冒険者部二名に鮮やかに勝利した強豪だった。

 しかし、


『強い、強い、強い! ()っ! (とう)っ! (てき)っ! だぁー! ウェストウッド選手のバーゲスト、これまでのパワープレイとは打って変わっての速攻戦! 電光石火のスピードとチームワークであっという間に敵三体を撃破しました!』


 その結果は蹂躙と呼ぶべき一方的なものとなった。

 対戦相手が弱かったわけではない。ただいつもの……いや、いつも以上の調子を取り戻した芹華を相手取るには根本的に地力が足りなかった。


『一、二回戦は調子を落としていたが、ようやくエンジンがかかってきたみたいだな』

『エース不在の三回戦、どうなることかと一抹の不安もありましたが蓋を空けてみれば一、二回戦以上に鮮やかな勝ちっぷりでした!』

『おう。あのC()()()()()バーゲストといい、エース以外の層も厚い。十分優勝を狙える実力はある』


 騒がしい解説を聞き流しながら今の試合について考える。


「……それがお前の奥の手か」


 本来ギリギリまで隠し通すべき奥の手を見せたのは敢えてだろう。その意図を考える余裕はない。明日の準決勝、芹華とぶつかる試合に向けて考えるべきことが山ほどある。


(レブレの抑えにハヤテと狛丸達は必須。残りの一枠……レビィはダメだ。芹華相手には不向き、かつ万全で出せるのは一度切り。となれば、()()()しかいないか)


 後先を考えなければ勝率五割はなんとか確保出来るだろう。だが続く決勝を考えれば……不利を承知で賭けに出ざるを得ない。

 ――エース不在の戦場に、とびっきりの代打四番が暴れ回るまで後少し。


【Tips】ニシモリ製薬

 本作オリジナル企業。芹華の実家。

 主に迷宮から産出されるポーション類を取り扱っており、そのシェアは国内最大手を占める。その隆盛は迷宮時代最大の成り上がり企業であるダンジョンマートに迫る勢い。

 二十年前の迷宮出現による劇的な世界の変化にもいち早く適応し、ポーションの流通促進に一役買った経緯がある。逆に旧来の医薬品製造にこだわり続けた企業の未来は芳しくなかったという……。

 迷宮産の各種ポーションやアイテムを組み合わせたオリジナルのポーションレシピを多数開発・販売する現代の錬金術師の集まりであり、蓄積された技術は世界でもトップクラス。

 ちなみに社長夫妻は国際結婚。跡継ぎの長男がイギリスに留学した際に優れた薬学者だった妻と出会い、恋に落ちた。夫人の旧姓はウェストウッド。彼らの馴れ初めは互いの名字が互いの母語で同義語だった奇縁から始まったという。


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[一言] 石橋家にブリヂストンさんが嫁いで来るような奇跡。好きだ
[気になる点] 守善にはクマさんの外見をマイナーチェンジかランクアップで変えようって発想はないのかな?
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