第十五話 学内冒険者新人王戦
レビィの振るう天秤の処刑刀がレギオンの統合核を両断した。
『悪悪悪悪悪悪悪汚ォォッ……!』
致命的な一撃を喰らい、断末魔の叫びを上げるレギオン。その巨大な霊体が太陽に照らされた朝靄のように急速に薄れていく。
無数の霊魂を制御する統合核を失い、結合を維持できないのだ。急所を切り裂かれたレギオンが消え失せるまでもう十数秒と必要としないだろう。
『――ォォォ――……』
『ァァ……ァァァ……』
その周囲で呻く眷属のゴースト、ゾンビアーミーもまた同じこと。
親玉であるレギオンの消滅に伴い、動きを止めた眷属達も光となって霧散していく。彼らはレギオンが呼び出した下位種族の影のようなもの。眷属召喚の楔であるレギオンが討伐されれば彼らが残留する道理はない。
そして眷属の消滅は斬り込み部隊と離れた本陣の方でもすぐに確認できていた。
「勝ったか」
「ええ、勝ちましたわ」
「俺”達”の、勝ちだ」
こちらの勝利を確認し、頷きあう三人のマスター。反応は三人三様だが己の誇るエースへの信頼だけは変わらない。
エースのロストもありえた激戦だった。正直な話、どうしようもない窮地に陥った場合はプライドを投げ捨てて先輩組へヘルプコールを飛ばすことも検討していたレベルだ。
「……そうか、勝ったか」
もう一度、噛みしめるように呟く守善。いまは勝利の喜びよりも誰一人ロストせずに勝ちきった安堵が強い。
無邪気に喜ぶ芹華、当然のように受け止めるヒデオを少し羨ましく思いながらも、リーダーの役割を負った者としてエースたちと合流すべく指示を出し始めた。
◇◆◇◆◇◆◇
斬り込み部隊と合流すべく簡易陣地を出て足を進める一行。
この最深層はボス補正を受けてかかなり広いが、それでも眷属モンスターのいないフロアの踏破など散歩のようなもの。ほどなくして三人のマスターは各々のエースと合流した。
「流石ですわ、レブレ。私のエース」
「■■■■……!」
純粋な信頼を込めたやり取りを交わす芹華とレブレ。
「この勝利はお前のお陰だ、リオン。お前が俺のエースでよかった」
「ハッ、誰にモノ言ってやがる。当然だ!」
ニヤリと笑みを交わし、パァンと綺麗にハイタッチを決めたヒデオとリオン。
「レギオン討伐、ご苦労。……いい手際だ、レビィ」
「光栄です、主」
そして言葉少なに労う守善と、静かに主からの称賛を受け取るレビィの主従もいた。
「主、これをどうぞ」
そう言ってレビィが差し出したのは一枚のカード。そこに描かれたイラストの主の名前は――レギオン。
「まさか、ドロップしたのか」
ドロップ確率0.1%とも呼ばれるCランクーモンスター。千分の一の確率をよりにもよって初回攻略で引き当てるとは。
凄まじく低い確率だ。個人的な体感として決してカードのドロップ率がよろしくない自覚のある守善としては、他の二人の幸運に引っ張られたかとも思う。
守善が開けたガッカリ箱の中身はたいていガッカリするアイテムだし、試しに統計を作ってみたものの何故か倒したモンスターからカードがドロップする確率が有意に低いという結果が得られた。
貧乏神でも憑かれているんじゃないだろうかと疑ったほどだ。この迷宮全盛時代では冗談にならない話だが。
逆に芹華は素で豪運と呼べる星回りらしいことを身の上話の中で聞いている。
閑話休題。
とにかく山分けが難しいものの、ひと財産となるレアドロップであることは間違いない。レギオンはCランクでもかなり強力なモンスターなのだ。
ギルドに売っても五千万はいくだろう。三人で山分けしても千五百万は堅い。望外の成果と言える。
早速ドロップしたレギオンを他の二人にも見せると当然喜色をあらわにし、しばし純粋な喜びの声がフロアに響いた。
そして最終的にレギオンの処分だが、
「一番高く売れるところに売って山分けでいいだろう」
「異議なし」
「同じく、ですわ」
そこまではあっさりと決まった。欲しがる者も、買い取れる者もいなかったためだ。
問題なのはこの予想外の臨時収入に関する先輩達への取り分だが……、
「俺たちはいい。元々頂くのは踏破報酬だけって話だったからな」
「無暗に事前の取り決めを破るのはよくない。私たちが手を貸していたなら遠慮なく頂いたかもしれないけどね」
「ま、気になるなら三ツ星昇格のための軍資金にでもするんだな。俺たちとしちゃ下手な金より後輩どもが育つ方がよほどありがたいんでね」
「右に同じくだ。二人とも、期待しているよ」
「お姉さま……芹華は頑張りますわ! お姉さまのためにも!」
「ああ、うん……頑張ってね」
憧れのお姉さまからの激励に芹華が瞳を潤ませ、目に見えないほどの速度で響の下に駆け寄るとその手を取った。その暴走気味な熱意に困った顔を浮かべる響だが、目の前にいる芹華だけが気付いていなかった。
一度思い込んだら一直線。芹華の悪癖を一同は生暖かい目で見つめていた。なお響の無言の救援要請をスルーしているあたり決して見守っているわけではない。
ともあれ先輩達の鶴の一声でそれぞれの取り分は決まった。
後輩達としても遠慮していられるほど余裕があるわけでもない。三ツ星昇格に向けて戦力を整えるためにはとにかく金がいるのだ。三人はありがたく好意を受け取ることにした。
「それと売り先だが私に任せてくれないか? ちょっとしたアテがあるんだ」
「伏黒か?」
「ああ。この前話した時に欲しがっていてね。ギルドに売却するよりいい値段で買ってくれるはずだ。札商の近藤さんも巻き込めば節税もできるし。
それと上手くいった時の仲介手数料はギルド売却益の五%……二五〇万でいい。もちろんそれ以上の利益は約束するよ」
ツテとコネで利益を生み出す錬金術に感心する後輩たち。響のことは信頼しているし、より高値で売却できるというのなら三人に否やはない。
守善は特に節税周りの話に興味をそそられたようで、あとで詳しく聞こうと決意していた。
「お前、一人だけ美味しいところをなぁ」
「こういうのは早い者勝ちさ。カード捌きでは負けても冒険者の総合力では負けたつもりはないよ、カイシュウ」
フフンと得意そうに胸を張る響。普段見られない稚気に溢れた仕草に後輩達、特に芹華は眼を丸くした。
ともあれ、これで片付けるべきことはすべて終わり――ではない。
踏破報酬のガッカリ箱のようなおまけではない、”本命”が二週間後に控えているのだ。
「これでこのダンジョン攻略も一段落、か」
「私達即席チームもこれで解散ですわね」
「だがここで終わりじゃない。いいや、これからだ」
元よりこのダンジョンを攻略するために集まったメンバーだ。当初の目的を終えれば、チームが解散するのは至極当然。
その上で彼らの縁はまだ切れていない。むしろこれからこそが本番だ。
「確か、開催日は二週間後だったか? ”学内冒険者新人王戦”とやらは」
それは冒険者部主催の大学内の新入生冒険者の頂点を決めるイベントだ。
大学に在籍する新入生ならば誰でも挑戦可能。優勝者は冒険者部が用意したCランクモンスターを手に入れるという、私設大会としてはかなり大きな規模を誇るトーナメント戦だ。
当然守善と芹華は強い興味を示していた。Cランク以上のカードを入手する機会というのは恐ろしく限られるのだ。
『棺』を使用している時にヒデオとカイシュウから聞かされた大会についてのあらましを守善は思い起こした。
◇◆◇◆◇◆◇
『元々は冒険者部内部だけのイベントだったんだが部のアカウントで大会の映像を配信したらこれが大ウケしてな。紆余曲折があっていまでは大学内の冒険者なら誰でも参加可能なセミオープンな大会として知られてる』
冒険者活動の宣伝や活動告知のために『Twitter』などの各種SNSや動画配信サービス『My Tube』に専用のアカウントを開設している冒険者は多い。
冒険者部もその一つであり、その活動を録画・編集した動画の投稿はれっきとした部活動の一部だ。
『何を隠そう俺自身冒険者部を知ったキッカケがコレだしな。いわば小さなモンスターコロシアムという訳だ』
そう語るのはヒデオだ。実は守善も入学前までの冒険者の情報を集めていた時期に過去のアーカイブ映像は一通り視聴済みである。
冒険者部は金のない学生冒険者向けに初心者脱却の解説講座や有用な低ランクモンスターの紹介動画を幅広く投稿しているのだ。
『もちろん技量じゃモンコロのグラディエーターに及ばない。だがCランクカードの優勝賞品、学生同士のロストありのガチバトルってあたりがウケたらしい。趣味は悪いがロストした時の学生の顔を見るのが好きって公言するファンもいるぜ』
『なるほど。気持ちは分からんでもないですが』
なおサラリと外道な発言を零したのは守善である。一部の身内に向ける情は深いが基本的にその性根はネジ曲がっているのだ。
『しかし冒険者部も気前がいい。中身がなんであれCランクを釣り餌にするとは』
手放しに褒めているようで見事な棒読みである。
Cランクカードはプロ冒険者を擁する冒険者部でも簡単に手に入るものではない。それをたかだが学生大会の優勝賞品にしてしまうのは気前がいいのを通り越して裏がなければおかしい。
そうしたニュアンスを込めて問いかけると、カイシュウは肯定するように人の悪い笑みを浮かべた。
『ま、冒険者部にとってもリターンが大きいイベントだしな。次期幹部候補の選別とカネとコネで入った新入生の足切り、掘り出し人のスカウト。地味に重要なスポンサーへのアピール。それに――』
と、一度言葉を切り。
『過去の優勝者は一人の例外もなく冒険者部の部員だ。』
最大の目玉は主催の冒険者部が掻っ攫うのだとニヤニヤ笑いながら告げる。大会の優勝賞品という形で冒険者部の新人に戦力が巡るのならばそれは部にとって必ずしもマイナスではない。
部内の新入部員達の競争意欲を煽り切磋琢磨させながら有望株を見出し、さらに戦力を与えることで伸ばしていくという狙いがあった。
『一応聞きますが、なにか八百長の類でも?』
『それを俺に聞くかよ、度胸あんなお前』
真顔で主催者側のカイシュウに問いかけると、巨漢の偉丈夫は気にした様子もなく豪快に笑った。
『必要ない。そう言えば分かるだろ』
チラリとヒデオの方を見てそう告げれば、確かにと守善も頷く。
Cランクカード持ちの二ツ星冒険者。さらにリンクも使用可能であり、三ツ星冒険者から指導を受けている。
守善と芹華という例外を除けば、学生冒険者など有象無象の如く蹴散らせる有望な新入生だ。毎年ヒデオレベルの部員が入部していると考えれば下手な八百長など不要。当然のように冒険者部の新入生が優勝するだろう。
『ま、今年は大当たりも大当たりだがな。毎年入ってくるのが銅か銀なら今年は金。しかもヒデオ以外にもお前らがいる以上今年の優勝は俺でも読めん』
そう言って楽しげに笑うカイシュウ。三人の有望な新人冒険者のぶつかり合い。カイシュウのように、純粋な冒険者としての力量で上に登ってきたタイプにはまたとない娯楽なのだろう。
『出るか、お前ら。今なら俺の方で手続きしておいてやるぜ』
『もちろん』
『言われるまでもなく。ええ、お二人には負けませんわ』
問いかければ一瞬も迷わずに肯定を返す二人にカイシュウは破顔した。度胸があり、思い切りの良い後輩は何人いてもいいものだ。
とはいえ先達として警告すべきことは警告しておく。
『先に行っておくが、リスクもある。大会でモンスターをロストしても冒険者部は補償しない。基本は自腹だ。ここらへんは事前に同意書も貰うし、説明は繰り返し行われる。覚悟の上で参加しろってことだな』
その条件に二人がわずかに顔をしかめる。当然覚悟はしていたが、重いリスクだ。この場の三人が本気で優勝を争う以上、ロストの確率は少なくないレベルで存在する。
『とはいえマジで一切フォローなしじゃ下手すると刃傷沙汰だ。だからロストした冒険者にはDランクカードをかなり格安で売ることで補填してる。流石にロストしたカードそのままは無理だがな』
『それにロストまで行くケースは少ない。審判制を採用して権限を強めに持たせているからな。大抵はロスト直前で介入が入る。そこでサレンダーするか確認が入り、降参する者がほとんどだ』
リスクを語った上でフォローも入れるカイシュウ。ヒデオもさらに補足を入れた。
『それでも降参しない場合は?』
『ロストしかけたカードを送還してから再開する。ただしその場合二度目のロスト直前の介入はない。ロストしても自業自得という訳だ』
『……なるほど、よく考えられている』
少しばかり審判の恣意が入りそうな体制だが、比較的ロストのリスクを低く抑え込めているようだ。
学生新人王戦は冒険者部が配信するイベントでも年に一度の目玉級動画であり、結構な人気を誇っているという。
もちろん参加者達の腕前はモンコロなど超メジャー級番組の出演者には到底及ばないが、なにせ部員達の将来を左右する真剣勝負だ。
毎年悲喜こもごもの人間ドラマが繰り広げられ、中にはカードを失い崩れ落ちる学生冒険者の顔を見るため視聴しているという悪趣味な視聴者もいるという。
内外の注目度は高く、その年の学生新人王戦の盛り上がり次第で大学への入学志望者の数が左右されるというのだから相当なものだ。
『ちなみに、去年の新人王戦で準優勝したのがお前たちの先輩な』
と、響を指差すカイシュウ。
付け加えられた情報に当然響に向けて視線がいく。後輩たちの視線を受け、響は苦笑して頬を掻いた。
『その私に勝って優勝したのがこのカイシュウだ。新人王戦の後、冒険者部に勧誘されたりもしたが私個人のプロチームを持ちたい方針とは折り合わず、いろいろあって、今の状況に落ち着いた』
いろいろあっての部分に大量の情報を圧縮しながら響はそうまとめた。
その後、響に芹華が武勇伝をねだったりといつもの小芝居が繰り広げられたが、より高みに登るため、互いへのライバル意識から三人とも参加の意思を表明した。
チームメンバーにしてライバル達は競争意識をより激しく燃やしながらも攻略に勤しみ――見事迷宮主を撃破した。
そして、時間はレギオン討伐の直後に戻り……、
◇◆◇◆◇◆◇
「確か、開催日は二週間後だったか? ”学内冒険者新人王戦”とやらは」
バチリ、と火花が鳴った音がした。
現実の音ではなく、ライバル三人の間に散った殺気のやり取りだ。
「ああ、我が冒険者部主催、新入生であること以外参加資格不問の無差別トーナメント戦だ。そこで決着を付けよう」
「模擬戦総数、合計七百二十一戦して戦績は結局五分五分。分かりやすく白黒付かなかった以上は、大会で雌雄を決するのが一番手っ取り早いですわ」
楽しげに火花を散らすヒデオと芹華。その横っ面に守善が言葉の剛速球を投げつける。自身もまた片頬を笑みの形に歪めながら。
「……ま、精々気張れ。俺にとっちゃ優勝賞品のCランクカードを取りに行くついでだが、上に昇るための糧は食いでがある方がいい」
挑発と激励を込めてニヤリと笑みを浮かべる。
寝ても覚めてもダンジョン攻略に明け暮れたこの数日は守善にとって有意義で価値のある……そして意外なほど楽しい時間だった。照れくさくてとても素面では口にできないが、この二人との間に確かな友情を抱いたと思えるくらいには。
だからこそ、この二人にだけは絶対に負けたくない。そう思いもする。
「大きく出たな、守善。後悔するなよ? 万が一俺と戦る前に負けたら指を差して笑ってやろう」
「あら、お優しい。私なら一生ネタにして差し上げますわ。折角体を張って笑い物になってくれたんですもの。私も応えなければ不作法というものです」
「言ってろ、馬鹿どもが」
守善は笑う。皮肉げに、少しだけ楽しげに。
「お前らにだけは負けんぞ――”ヒデオ”、”芹華”」
初めての呼びかけに二人がキョトンと顔を見合わせ、数秒後。ひねくれた友人に向けてヒデオと芹華はフッと微笑った。
きっと全員が同じ友情を抱いていると確信を抱いて。
「それはこちらの台詞、というやつだ。守善」
「ええ、ヒデオさんならまだしも守善さんに負けるのは意地でもゴメンですので」
「それはどういう意味だ、貴様」
戦意と競争意識で張り合いながら。
堂島守善は確かに”友人”に向けて笑っていた。
【Tips】札商の名義貸し
高ランク冒険者の節税テクニックの一つ。
わざわざ”高ランク”冒険者と銘打ったのは主にCランク以上の高額カードで用いられるテクニックのため。
通常冒険者ギルドや国認可の札商等を仲介しない個人間でのカードの売買を行った場合、控除の対象とならない。つまり取引金額分の税金が発生する。
しかし懇意の札商がいる場合、個人間の間に札商が立ち、名義貸しを行うことで中間マージンを抑えつつ売買するカードを控除の対象とすることが可能。
もちろんこれはいわゆる『持ちつ持たれつ』の関係が前提であり、冒険者側が一方的に利益を享受することはほぼ無い。
懇意の札商から優先的にカードを購入する、札商が出した依頼を達成する、将来有望な冒険者とコネを繋ぐためになど相応の思惑や利益が入り交じる。
いずれにしても関係者の信頼関係が必要かつ扱う金額が大きいテクニックであるため、低ランク冒険者が用いることはほぼ無い。
本作ではレギオンの売買で用いられるが、特に描写する予定はないのでここで解説。
※作者は税制に詳しくないので、もしかしたら現実世界では不可能、あるいは違法かもしれません。
ですが本作世界観では合法な手法ということでご理解ください。
【Tips】運
リアルラックとも。
迷宮産のモンスターカード曰く、幸運と不運、運命と呼ばれるものは確かに存在するのだという。
ならば個人が持つ運命力、星の巡りと呼ばれる幸運と不運の多寡も存在するのかもしれない。
仮に運命操作系のモンスターが三人の運量を評すると以下の通り。
・堂島 守善:基本的にクソ運。金運やドロップ率が他と比べて有意に低い。特に理由もなく不運に突き当たる。原作主人公と異なり、彼がイレギュラーエンカウントに遭遇したのはただ純粋な不運からである。
・志貴 英雄:普段は常人より少し上程度。ただし女運や人の縁は良い部類。特記事項として逆境時には自然と幸運が向いてくるタイプ。主人公体質。
・芹華 ウェストウッド:素で豪運。クジでハズレを引いた経験があまり無い。なお堂島守善と共同でダンジョン攻略した場合は相殺しあって一般人並に落ち着くらしい。ただしごく稀に極端な幸運か不運が舞い込んでくる。