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吾輩は犬になった。

作者:冬雪乃
ソイツは突然やってきた。

「俺さ、前世で殺されたんだ」

と柔らかなハスキーボイスな声を出すその犬は、僕を驚きでひっくり返すのには十分すぎる出来事だった。

犬が人語を話すうえに前世の死因は殺人だと言う。
しかも漫画でよくある殺人の理由は分からないといベタな展開。

だがそれは「子犬」である事を除けばの話である。
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