表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/92

人物紹介と名称・用語

 前作のネタバレを大いに含みます。


 また今作のすぐに出てくる設定も、先に乗せてありますので。

 まだ前作をお読みでない方は、先に無印版の方に目を通されてからお読みいただくことをお勧めします。

 前作はこのページまたは目次の一番下にリンクがございますので、お手数ですがそちらから飛んでいただければと思います。


 ※()内の数字は、前作連載開始時の年齢です。



・カリーナ(17)

 主人公。血の奇跡。

 少し濃いブラウンの髪に、不思議な色合いの瞳。

 実は宰相家の血を引いている、宰相閣下の落とし種。ただし宰相本人は認知の方向で動いていて、母子をちゃんと養っていくつもりでいた。

 不思議な色味の混じった瞳をしている。その瞳を神聖視していたという国の名前"ヴェレッツァ"から取って、ヴェレッツァアイとも呼ばれる。

 本人すら気づいていなかったが、手作りのお菓子に人を癒す効果がある。

 昔宰相家に降嫁した王族の性質を継いでいて、実は趣味のお菓子作りにそれが発揮されている。

 その能力を買われて、アルフレッドの側仕えにいきなりなることになった。

 今まで貴族の中にはなかったお菓子も取り入れて、王弟妃になった後はお菓子作りや提案で流行を作るようになる。



・アルフレッド・フォン・ドゥリチェーラ(22)

 王弟殿下。兄とは少し歳が離れているが、腹違いとかではない。

 透けるような金の髪に、澄んだ淡いブルーの瞳。

 父王の崩御(ほうぎょ)や兄の即位などで周りが忙しかったため、この年になるまで婚約者どころか候補すら一人もいなかった。

 忙しくかつ重圧がすごいであろう兄を思うあまり、休憩も取らずに仕事を淡々とこなしてしまう癖がある。時折食事も疎かになる。

 魔法の才能があり、特に風魔法が得意。でも使い道は主に情報収集。王族特有の特殊能力は、才能を見抜く目。

 実は甘いものが苦手。紅茶を淹れるのが得意で、しかも驚くほど美味しい。割と凝り性。

 舌と胃袋をカリーナにがっちり掴まれてしまったせいで、自分の淹れた紅茶でさえ物足りなく感じるようになってしまった。

 宮殿内の私室にて犬を飼っている。ダニエルという名前のサモエド。



・セルジオ・ベルティーニ(22)

 アルフレッドの側近従者で乳兄弟。アルフレッドに生涯仕えるために育てられた。

 濃いブラウンの髪に、濃い青の瞳。

 働きすぎな主のことを心配している。

 母親が乳母になれる位なので、当然数代前に王族がいる。もともとが代々王家に仕える家系で、ベルティーニ家は公爵の位を持つ。

 セルジオも実は成人の際に、余っている侯爵の位を継いでいる。そのため王弟妃になったカリーナからは呼び方に迷った末、ベルティーニ侯爵と呼ばれるようになった。



・アルベルト・フォン・ドゥリチェーラ(33)

 現国王。アルフレッドの実の兄。父王が病に倒れたため、若くして王になった。

 透けるような金の髪に、淡いブルーの瞳。

 歳の離れた弟が可愛いのに、何もしてあげられなかったことを密かに悔やんでいる。

 弟に比べると魔法の才能は低いが、それ以外の能力はずば抜けている。ちなみに唯一水魔法だけは割と使える。王族特有の特殊能力は、動物の言葉が分かり会話が出来るというもの。

 自国の王族の血と能力を継いでいるカリーナは、追い出すよりも取り込んでしまった方が得策だとアルフレッドに伝えて婚約を促すが、実際はただ弟に幸せになってほしかっただけだった。



・コラード・オルランディ(29)

 国王の側近の内の一人で、宰相家の息子。現在はまだ若いため宰相の座にはいないが、あと数年で世代交代をする予定。

 金の髪に濃い青に近いグレーの瞳。

 新しくできた妹を猫かわいがりしている。

 それでも未来の宰相らしく、妹の存在は猛毒になる可能性もあると国王に告げていた。

 ちなみに現在叔父が仮の宰相となっており、その下について勉強している。



・ジャンナ・オルランディ

 コラードの母。

 政略結婚ではあるが、夫婦の間には恋愛ではない情があった。

 当時恋人だった相手に、結婚後ようやく会いに行けた時に裏切られた過去がある。だからこそ夫を信じて待っていられた女性の誠実さに心打たれており、本当はすぐにでも迎え入れようと夫に進言していた。



・王妃陛下

 アルベルトの妃。

 長い間子供に恵まれなかったが、ようやく妊娠が分かってからは安静に過ごすようにしていた。

 その後無事、王子を産んでいる。



・王太后

 アルベルトとアルフレッドの母。

 子供への愛情も夫への愛情も強いが、既に夫が他界しているため表舞台には出てこない。




その他故人



・前国王

 アルベルトとアルフレッドの父。

 自国の国力の底上げを図ろうとしていた。

 病死。



・前宰相

 カリーナとコラードの父。

 前国王と共に、王都の孤児院を使って国力強化の政策を進めていた。

 事故死。



・カリーナの母

 ヴェレッツァアイを持っていた、謎多き人物。

 アルベルトとアルフレッドには、もしかしたら特別な人物だったのではないかと思われているが、真相は謎のまま。

 流行り病での病死。




特殊な名称・用語



・ドゥリチェーラ王国

 物語の舞台となっている王国。現在の国王はアルベルト。

 国力も軍事力も高く、そのおかげで長い間平和を保っている。



・王族特有の特殊能力

 ドゥリチェーラ王国の王族の血に起因して顕現すると言われている、魔法とは形態の違う特殊な力。

 詳細はよく分かっていないが、一人が持てる能力は一つだけと決まっている。



・血の奇跡

 王族ではないが、王族の血を引いた貴族の中から稀に生まれてくる特殊能力を持った人物の事。

 女性は基本的に例外なく、一番年の近い婚姻を結んでいない王族に嫁ぐことになっている。



・ヴェレッツァアイ

 様々な色が混ざり合わずに存在している、珍しい瞳を指す。

 その瞳を神聖視していたというヴェレッツァという国の名前からとられている。

 現実世界でのアースアイの事。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ