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男の娘?異世界に行くよー!  作者: りんご!みかん!
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第2話 街に向かうよー!


「さて、街か村を目指すのが異世界物の小説ではセオリーだよね?どっちに行けばいいのかなー?」


 誰もいなくて寂しいので、足元にいる角の生えたうさぎに、問いかける。


『びょんぴょん』


 うさぎ?が、俺の言葉を聞くと、俺から離れて行く。


 んっ?帰るのかな?


 そして、ある程度進むと、俺の方を振り返る。


 そして、器用に右手で、こっちにきて、と言わんばかりに手をふる。


 これは、うさぎ?さんが連れて行ってくれるかもしれないね。


「今行くねー。村か街にでも、連れててってくれるのかな?」


 俺の言葉を聞いたうさぎ?は、首をこくりと前に倒す。


『意思疎通ができているのかもしれないね』


 飲み物も食べ物もないし、早めに、人のいる場所に行かないとまずいよね。






〜30分後〜


「進むよ進むよ森の中。うさちゃんに連れられてどこまでもー」


 思いついた言葉をメロディーにのせて歌う。


 うさぎ?のことをうさちゃんと命名した。


 うさちゃんに連れられること、30分が経過した。


 少しお腹空いたなー。



「うさちゃーん、果物の実っている木とかあるかな?」


 ダメもとで聞いてみた。


 僕の前を歩いているうさちゃんは、首だけ振り返り、頷く。


 



 それから少し歩くと、小さなぶどう?のようなくだものがたくさん実っている木まで連れて行ってくれた。

 色は青色である。


「ありがとう。うさちゃん。ちょっと取ってくるから待っててね」


「よいしょっ、よいしょっ」


 木に登り、うさちゃんと自分用をもぐ。




「はいっ、うさちゃんもぶどう?食べよ」


 うさちゃんの前にぶどうを置く。


『もぐもぐ』


「んーっ!甘さは控えめだけど、みずみずしくて美味しいね」



「もしも、街に行くなら、門をくぐるときにお金がいるかも知れないよねー。お金持ってないから、ぶどう?を持っていこうっと」


 木に登り、手に持てるだけ、ぶどうをもぐ。


 入れる袋なんかがあれば良いんだけどなー。


『ピコンッ』


 そんなことを考えていると、スマートフォンから音がした。


 内容を確認してみる。


『商売女神のアキナと申します。異世界アイシュに飛ばされた者がいると聞いてあなたの動向を覗いていました。地球とは、異なる異世界では、何かと不便だと思いますので、私の加護をお渡ししますね!私の加護は条件付きではありますが地球の物を購入することが可能となります。レベルが上がるごとにいろいろと購入することが可能です、手始めにバッグレベル1を解放し、買い物ができるようにしておきました。今回は、特別にビニール袋特大サイズ、1枚無料でお渡ししますね。そして、購入したものを保管できるようにスマートフォンにストレージを追加しています。ストレージとは、異空間に保管するようなものとお考えください。ストレージに入っている間は、時間の経過はございません。購入の際や、購入後の物の管理は、スマートフォンでご確認くださいませ。長くなりましたが、最後に、私の加護を持っている者はこの異世界であいがみさんだけですので、他の者にお話にならないほうが良いと思います。では、良い旅をお過ごしください』


 おー、しっかりした女神様からのLOneであった。


 LOneを閉じ、ホーム画面を見ると、家のマークが増えていた。

 家のマークの下には『Shopping』と書かれていた。

 買い物という意味だろうか?


 家のマークを押して見る。


【 バッグ レベル1 】


ビニール袋 小 『10円』

ビニール袋 中 『50円』

ビニール袋 大 『100円』

ビニール袋 特大『200円』


 今はお金を持っていないため、買えないね。

 商売女神様のおかげで購入できるものは、本来の値段ではなくて、商売女神様が補正してるのかもね。

 ビニール袋1枚小で本来10円もしないと思う。


 ストレージを確認しようかな。


 家のマークの隣に新しく現れた、BAGの絵マークのストレージを押す。


 □で枠組みされている。

 写真と名前が書かれていた。

 ビニール袋特大サイズを、押して見る。


 どこに出しますか?と表記された。

 

 右手の上と入力!


「おー。ビニール袋がほんとに現れた。これでぶどう?をたくさん持っていけるね」


 15cm定規3つ分ほどの横と高さのある、特大ビニール袋に、ぶどうを木に登りもぎ、詰めまくる。

 



 うさちゃんに連れられて、ぶどうの入ったビニール袋を地面スレスレで持って歩き、途中で気づいた。



 ストレージにぶどう?を保管できないかな?


『ぶどう?ストレージに入って』


 念じてみると、スッとビニール袋に入れていたぶどう?が視界から消えた。


 スマホの画面のストレージを開き、確認してみる。


 ぶどう?が38房と書かれていた。

 特大ビニール袋も直しておこう。


 使用済み、特大ビニール袋と記載される。





 それから少し歩き、街の門の前まで着いた。


 街が見えると、うさちゃんは、鳴き声を上げて、俺の方に近づいてきた。

 僕は、うさちゃんに『ありがとね』とお礼を言って、頭をなでた。


 うさちゃんは、気持ち良さそうに頭を動かす。


 それから、うさちゃんは、森の中へと帰っていった。


 もしかすると、うさちゃんは、モンスターで街に近づくと騎士などに討伐されるのかもしれないね。


 街に近づくと、門に入るための列ができていた。


 街を外側から見ての感想は、高さのある城壁。

 結構な長さを囲っている。


 そして、目立つ展望台?灯台かな?が5箇所ある。


 列の人が少なくなり、自分の番が回ってきた。



 門の前で3名の騎士が立っている。


 1名は、イスに座りテーブルに置いてある水晶の色の確認。

 もう1名は、街に入る人に話しかけ、最後の1名が、入門料を受け取り木の箱に入れている。




 お読みいただきありがとうございます!

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