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男の娘?異世界に行くよー!  作者: りんご!みかん!
18/24

第18話 まどうぐー(マジックアイテム)?

 評価点つけていただきました。

 ありがとうございます!


 ブックマーク数も、あと少しで2桁となります。

 感謝です!!!



 無事に火がつき、寒くないうちに水浴びをして、テントに入った。


 うさちゃんは、僕が、水浴びをしているちょっとした間に、どこかへと行ってしまった。


 少し寂しく感じるね。


 寂しさを紛らわすために、ゆき魔法の『あわゆき』『かわきゆき』『きりゆき』を使い魔法の練習をする。


 ほんっと、使い道がないよね。

 とりちゃんは、きれいな雪をみて喜んでくれているみたいだけど。

 くちばしで雪をパクリッと食べて周りを歩き回っている。


 『きりゆき(霧雪)』を使い終わり、そろそろ寝ようかと思っていると、ぞろぞろと足音がしてきた。


 きりゆきの、霧が晴れて、視界が開くと、そこには、うさぎの大群がいた。


 その列の先頭にはうさちゃん。


 うさちゃんの他には、様々な色のうさぎちゃんが続いている。


 赤色、水色、青色、黄色、緑色、紫色などなどの色の毛をしたうさぎちゃん。


 僕を囲むように並ぶうさぎちゃん全部で50羽はいると思う。


 最後尾にいる、うさぎちゃん。

 とても大きいうさぎちゃん。

 このうさぎちゃんの群れのリーダーかもしれない。

 あのもふもふをベッドにしたら気持ち良さそう。


『ピーッ』


 大きいうさぎちゃんの隣にいる賢そうな佇まいのうさぎちゃんが草笛で器用に音を出す。


 周りにいたうさぎちゃんは2本立ちで右手を顔のところに持ってきて敬礼する。

 まるで、日本の警察官みたいだ。


 なあに?

 この統制されたうさちゃんは、今どきの子にも見せてあげたいよ。



「はじめましてうさっ。娘を助けていただいてありがとううさっ」


 急に声がした。

 理解できる。

 周りを確認する、人間の女の子を助けた記憶もないし、近くに人間はいない。


 これは、まさかね、Sランクモンスターとかだと、人間の言葉を理解でき話せたりするあれかもね。


 うさちゃんが、右手で僕の膝をとんとんとたたき、僕がうさちゃんに振り向くと、大きなうさぎちゃんの方を指差す。


「あらあら、申し訳ありませんねうさ。ラビットが話すのは初めて見ますよね?うさ」


 指さされた方を見ると、大きなうさちゃんが口を動かしていた。


 これは、もう決定だね。

 大きなうさぎちゃんが、うさちゃんのお母さんということだろうね。


「あっ、すみません。初めてでびっくりしちゃいました。それでどうしたのですか?こんなに大勢で」


「娘を助けていただいたお礼の品のお渡しと感謝の気持ちを伝えようと思いまして、一族総出で来た次第ですうさ。私の娘ったら、お転婆で目を離すと直ぐにいなくなっちゃって困ってるんですけど、今回は、それで、危険な目にあったところをこゆきさん?に助けていただいたようで、本当にありがとうございますうさ」


 大きなうさぎちゃんが、頭を下げると、周りにいるうさぎちゃんたちも同じく頭を下げる。


「いえ、当たり前のことをしただけですから、うさちゃんには、昨日、ミニマスカッティーの実っている場所を教えてもらったり、街の近くまで付き添ってもらったりと、助けてもらっています。今回うさちゃんのケガに対処したのも、僕が治したいと思ったからですから、うさちゃんは友達みたいな感じです。それに、薬草?を見つけてくれたのはとりちゃんですし、なので、お礼の品はいらないです。うさちゃんから、充分にもらっています。もふもふを触らせてもらってます」


 そう言って、右手でうさちゃんの頭、左手でとりちゃんの頭を撫でる。




「あらまぁ、この子ったらホントに良い人と仲良くなったようで、モンスターを友達というあなたはたいへん良い方なのですねうさ。では、お礼の品としてではなく、娘の友達へのプレゼントとして、頂いては貰えないでしょうか?うさ。とりちゃん?は、スノーバードみたいですね。あとで、スノーバードの長のところにもお礼に行きましょううさ」


 


「はいっ、それなら受け取らせていただきます」


 僕の言葉を聞き、大きなうさちゃんが、お腹の辺りを触り始める。


 そして、お腹のあたりに手を突っ込むと、いろいろな品を手に取り地面に置く。


 これは、まさかポケットなの?

 某有名なアニメのロボットみたいなポケットなの?


 それを、きれいに並べていく、周りにいたうさぎちゃんたち。


 お金として、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、そして、初めて見る金貨よりも大きい金貨、そして、白色のコイン多分白金貨だと思うけど、が積まれて並べられている。


 そして、武器防具として、木や鉄、鋼鉄?、プラチナ?でできた短剣、長剣、こん棒、槍、短槍、長槍、弓矢。


 防御力の弱そうな革製のレザーアーマー、小さな金属の輪をつなぎ編んだ鎧やさらにそれを少し頑丈にし重たそうな鎧。


 木製の丸い盾に、鉄でできた逆三角形のような形状をした盾。


 これまた、木でできたかぶとや鉄でできた兜などなどがあった。


 そして、何か特殊そうな大きめの角が並べてある。



「あのー、この角は何に使うのでしょうか?」


 1番最後に見て気になった角を指さして聞く。


「それは、ヒーリングラビットの角です。ヒーリングラビットは回復魔法の使えるモンスターなのですが、その角を手に持ち魔法名を唱えると魔法が使えますうさ。因みに私の昔の角ですうさ」


 すごそう。

 魔法は、ゆき魔法しか持ってないし、いざというときの回復は、この角があると便利だね。


 これにしようかな?

 うさちゃんママの昔の角ならすごそうだし。


「じゃあ、これにします」


「はいっ。全部頂いてもらっても大丈夫なのですがうさ」


「だめですよ。申し訳ないです。それと、これが僕からの友達のママへのプレゼントです」


 Shoppingで購入し、ハンカチ白色と水色、角砂糖 100g(30個)を置く。

 ハンカチは、うさぎちゃんの数、56羽分の枚数を色違いで用意。

 1羽1個食べれるように、角砂糖は2袋用意した。

 


 ちょうど9万円の出費だけど、魔導具マジックアイテム?のような角が貰えるなら気にしないっ気にしないっ。



「わーっ、嬉しいですうさ。これは、きれいな布地ですねうさ。その塊は何でしょうか?うさ」


 喜びはしゃぐ、うさちゃんママ。


「角砂糖です。砂糖の仲間です」


「まぁ、砂糖のお仲間さんですか?うさ。私、甘いもの大好きなんですうさ」


 跳びはねるうさちゃんママ、振動が半端ない。地面が揺れている。


 ゆっくりとうさちゃんママに近づき、角砂糖を1つ口に入れてあげる。


「まぁーっ!甘いです!!!!」


 目を大きく見開くうさちゃんママ。


 そこからまた跳びはねる、うさちゃんママ。

 うさちゃんママの跳びはねている箇所は凹んでいた。


 体重が思っているよりもあるんだろうね。


 


〜うさちゃんママたちご帰宅〜



 追加で、うさちゃんママに角砂糖を10袋分渡していろいろとヒーリングラビットの角について、説明を受けた。


 角砂糖の追加の対価として、白金貨?を1枚もらった。

 この白金貨、昔うさちゃんママを襲った盗賊が持っていたものらしい。

 お金の価値までは知らなーいと言われた。


 


 ヒーリングラビットの角は、20年周期で生え変わる角でないと、魔法道具として扱えないとのこと。

 ポロッと取れた瞬間に魔導具マジックアイテムとして完成するみたい。

 そのため、ヒーリングラビットが乱獲されることはないとのこと。

 昔は捕らえて育てようとしたみたいだけど、育てるまでに食料代などのお金がかかるのと、数羽程で飼っても、20年保たなく亡くなってしまうことが多く、お金儲けのために飼育されることも今ではなくなったと、うさちゃんママが教えてくれた。

 20年持たない理由として寂しくて、亡くなってしまうんだろうなーって、その言葉を聞いて思った。

 




 そして、うさちゃんとうさちゃんママたちは、再度僕に頭を下げお礼を、言ったあと巣へと帰っていった。


 うさちゃんも帰ってしまったのは寂しいけど、怪我しているときや風邪を引いているときとかは気の許せる人の側にいたほうが安心するもんね。


 

 




 お読みいただきありがとうございます。

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