第5章 あ号作戦(改)― 1944年日本海軍の決戦計画(IF) ― 航空撃滅戦・対空制圧・水上決戦を統合した総合作戦 ―
1944年6月、米軍のマリアナ来襲に対し、 連合艦隊は史実とは異なる、より合理的かつ
攻勢的な **「あ号作戦(改)」**を発動した。
この作戦は、以下の4段階で構成される。
■ 第1段階
空母航空隊による先制攻撃(戦闘機主体)
― ロケット弾による対空火力制圧 ―
第一機動艦隊は、史実とは異なり **戦闘機比率60%**の航空隊編成を採用。
第一撃は、従来の「艦爆・艦攻主体」ではなく、 戦闘機主体の対空制圧攻撃が行われ
る。
● 第一撃の構成
零戦(ロケット弾搭載)
彗星(急降下爆撃)
少数の天山(補助攻撃)
● 主目標
米艦隊外周の駆逐艦
対空巡洋艦
レーダー・測距儀
対空砲座
● 目的
米艦隊の防空網を麻痺させる
第二撃の命中率を上げる
米CAP(戦闘空中哨戒)の混乱を誘発
史実では不可能だった 「対空火力制圧 → 本攻撃」の二段構えが成立する。
■ 第2段階
基地航空隊による攻撃(独自に体当たり攻撃を採用)
― 空母飛行甲板の破壊を主目的とする ―
第一航空艦隊は、 史実よりも早期に「体当たり攻撃」
を現地判断で採用。
● 攻撃内容
爆装機による急降下爆撃
体当たり攻撃による飛行甲板破壊
連続的な波状攻撃
● 主目標
米空母の飛行甲板
格納庫
航空燃料庫
● 目的
米空母の発艦能力を奪う
米艦隊の航空戦力を削ぐ
日本機動部隊への反撃力を低下させる
史実の「特攻は1944年10月以降」という制約を破り、 現地判断での限定的特攻が採用さ
れるのがこの世界線の特徴。
■ 第3段階
空母・基地航空隊による反復攻撃で敵を引きつける
― 米機動部隊をマリアナ西方へ誘引 ―
第一機動艦隊と第一航空艦隊は、 交互に攻撃を繰り返し、米艦隊を西方へ誘導する。
● 目的
米空母をマリアナから引き離す
上陸部隊の護衛を薄くする
戦艦部隊の突入を容易にする
この段階で、米空母は
飛行甲板損傷
CAP不足
防空艦の損害
レーダー破壊
などの被害を受け、 史実よりも大きく戦力を低下させている。
■ 第4段階
戦艦部隊の突入 ― 上陸艦隊の撃滅
― 必要なら米戦艦部隊と艦隊決戦 ―
航空撃滅戦で米空母の戦力を削った後、 第二艦隊(戦艦部隊)がマリアナ西方から突入
する。
● 戦艦部隊
大和
武蔵
長門
金剛
榛名
重巡多数
駆逐隊多数
● 主目標
上陸用舟艇
輸送船団
補給艦
揚陸支援艦艇
● 目的
上陸部隊の壊滅
補給線の断絶
サイパン上陸作戦の失敗を確定させる
● 敵艦隊が阻止に出た場合
→ 艦隊決戦を挑む
ここで日本海軍は、 航空撃滅戦で弱体化した米戦艦部隊と交戦する。
この世界線では
サウスダコタ沈没
インディアナ大破 などの結果が生じる。
あ号作戦(改)の特徴まとめ
項目|史実|あ号作戦(改)
第一撃|艦爆・艦攻主体|戦闘機主体(ロケット弾)
対空制圧|なし|ロケット弾で対空火力破壊
基地航空隊|通常攻撃|体当たり攻撃を早期採用
空母の練度|低い|リンガ泊地で最高練度
戦艦部隊|温存|上陸艦隊に突入
上陸部隊|ほぼ無傷|壊滅・補給断絶




