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メンヘラちゃんとチミドロくん(1)

何が面白いのか分からなくなってしまった。

リハビリでゆっくり書きたいです。

 鮫島海摩(さめじま・しーま)、19歳。空手歴は6年。全国大会に出場した際に、彼は試合中に相手の反則により続行不可能かと思われる怪我を負った。誰もが棄権かと思われたその試合、彼は”人が変わったよう”に暴走、会場にいる誰もが恐怖を感じる程の鬼気迫る表情で、息も整えずに対戦相手を突き、蹴り、抉り、千切り、穿ち、試合の三分後には血の華が咲いていた。

 彼はそのまま破竹の勢いで大会に優勝するも、”品位の欠片もない”と非難を受け、表舞台から姿を消した。風の噂では、地元の道場でも友人たちとの練習試合で負けそうになり、”同じ事”をしたらしい。彼はそのまま地元にも道場にもいられなくなり、人知れず街を去った。



 ――俺は、悪霊に憑かれている。

 日常生活にはそれほど支障は無い。ただ、感情が昂ったり身の危険を感じると、”ヤツ”が出てきてしまう。”ヤツ”は、俺の大切なモノを全部奪ってしまった、空手も、友人も――家族さえも。

 今日も、バイト先で”ヤツ”に憑かれた。客とのトラブルだ。俺が出した料理にいちゃもんを付けてきた輩がいた、冤罪だった。誠心誠意謝ったが、相手は俺の頭を掴んでその料理へと叩き付けた。そこからもう――記憶がない。気付いたらそいつも、そいつの連れも、店も何もかも滅茶苦茶にしてしまっていた。悪霊に憑かれた……と言っても誰が信じようか、店長には大事になる前に出て行ってくれと言われ、今もこうして慣れない街をふらついている。

 夕方になり、どうすることも出来ずに駅前の花壇に座り込む。ボーっと街を眺めていると、雑居ビルの一つに『侵霊相談所』と看板を下げている所があるのを見つけた。俺は、半ば諦めと一縷の望みを懸けてそこへ行く事にした。



今夜あたりにもう一度更新します。

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