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●寒い


吹き付ける寒風は容赦なく体を穿ち、温もりを悉く凍てつかせる。かじかむ手先は鈍り、遠隔操作している感覚と大差ない。荒く吐き出された息は小さな結晶を孕み、白く寒風に流され辺りに消えて逝く。もがき苦しみながらかき分けても、目の前は凍てついた銀景色。「ああ、早く雪かき終わんねえかな……」



●茜色の帰り道


この道を通るといつも君を思い出す。茜色の時間。高校からの少し遠回りな帰り道を二人でよく歩いた。そこを今は一人で歩く。そう言えば、もう少し先の脇に逸れたとこに君が見つけた街を一望できる穴場があったね。久々に行ってみようかな。脇に逸れる。僕は一人で街を一望した。願わくば、また二人で…



●僕の世界


僕は僕が守らなくちゃいけない。これは義務で債務で責務。だから僕は僕に仇なす物を取り除かなくちゃ。「それ」はいらない、「あれ」は潰せ、「これ」は壊せ、「奴ら」はぶっ殺せ。僕は僕が守る。誰も守ってくれない僕は僕が守る。これは義務で債務で責務。僕が僕であるために。



●バレンタインの黒い物体


バレンタイン当日。俺が今日、この日をどれだけ夢見たことか。女の子たちの優しく、切なくも甘くて苦い黒い物体をどれほど渇望していたことか。モテない男の諸君は俺の気持ちが解るだろ? なあ? なのに、それなのに…。寒々冷え切ったまま帰った俺を出迎えたのが大量のGだとは…



●バレンタイン作戦


バレンタインのチョコのお返しは三倍以上が基本だよね! だからあたしは今日、恵まれない男子たちにチョコを送ってやったのだ。チョコを“ちょこっと”ずつ。チリも積もれば山となる!! これぞバレンタインの効果的な利用!! まさに経済的よね。乙女必見、男子の活用法!!



●衝動


緊張が走る。戦慄に背筋が凍る。目の前の物に魅せられ動けない。香りに目が眩み、私はもうすっかり虜だ。やめられない。息つく暇もなく先へ進む。ある時は希望に胸を焦がし、またある時は絶望にただただ立ち尽くす。ああ、素晴らしい。手を止め、一息つく。私はそっと本を閉じた。



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