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6.8 静史vsランザード 月光結界

「月の光より、封じられし異空への道標を示せ。

 異空月光結界」

 間に闇が広がり、月光の照る球体の空間へと二人は飲み込まれた。

 浮遊し対峙している。

「これが方条家相伝の月魔法か。

 なかなか綺麗なところですね」

 静史は会話に乗らず、詠唱する。

「満ちし月の光よ、ここに集い鎖となり捕らえよ、月光縛鎖檻」

 魔法は通らず、ランザードの魔法障壁により防がれる。

 静史は追い打ちをかける。

「光よ矢となり敵を貫け、レートザール」

 複数の光の矢がランザードに向かうが、突き出した手から障壁を強化し防がれる。

 光の檻も同時に消された。

 静史は術で嵐を起こし、その間に呪文を唱える。

「月の光より創られし結界よ、光を放て。

 月界集光線」

 結界の境界全体から無数の光線がランザードへ向かう。

 結界内は強い光に包まれた。

 しかしランザードは予期していたかのように呪文を唱える。

「レリーズ」

 さらに強い光を発し、向かってくる無数の光線を飲み込む。

「私に光で勝てるとでも?

 光の識を持っていることは知っているだろう。

 この空間が月魔法以外の光には向かないとはいえ。

 ソーサリーランゲージも持っていないんじゃ」

 かまわず静史は呪文を唱える。

「光よここに収束せよ、ベードザト」

 手が輝き、そこから等身大の強い光の帯がランザードへ向かうが当たらず、光は逆に静史の障壁に当たった。

「識で反射したか」

「さて、そろそろ戻ろうか。

 ここが戦いづらいのも事実」

 ランザードが手を上げると激しく輝き、空間は破壊された。

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