6.7 貴流vs神法 隼の能力
飛鳥は神法に魔法を完全に防がれて追い詰められていた。
神法は決着の魔法を唱える。
「全てを凍らす嵐となり天へ昇れ、凍氷結昇」
急激に気温が下がり風が巻き起こるが、それ以上の変化は起きなかった。
「貴流か。
今のに対抗できるとは成長したな」
貴流が場に駆けつけた。
「何をやっているのですか」
「お前こそ、なぜ邪魔をする」
「目的は殺戮ではなく鎮圧のはずです」
「結果は同じだ。
邪魔をするのならお前も鎮圧するが」
「逃げてください」
飛鳥が去ろうとすると神法はすぐに結界を展開した。
貴流はその隙に魔法を唱える。
「空圧線」
しかしそれは届くことなく消えた。
「残念だが逃がさない。
それにしても流石の威力だな。
だが、私には常に魔法に対する障壁を張ってある。
あの程度魔法では障壁を破ることは出来ない。
第一、識ならまだしも、お前が私に魔法で勝てると思っているのか?
それとも足止めになるとでも?
無駄な時間は使いたくないんでね、一気に終わりにさせてもらうよ。
我が冷気、全てを止める絶対の領域に踏み、死と崩壊の帯となりその力示せ。
凍壊絶波」
絶対零度に近い冷気が二人に放たれた。
飛鳥は防御の魔法を唱え、貴流は識の行使を覚悟したが、間に誰かが入った。
「おい、何で無事なんだ?」
龍雅が驚く。魔法は隼に当たり、消えた。
「先は大丈夫だったようだから」
「新山隼か。
となると今のは迅雷龍雅の力か。
いったい何をしたんだ」
神法は今の現象を分析するが解らなかった。
「いったいどんな能力だ」
龍雅が驚き、隼に尋ねた。
「さあ、さっぱり。
てっきり龍雅が何かしてくれたのかと思った」
「だが、これからどうする。
三人でかかっても倒すのは無理だし、逃げるのも結界から出れないだろう。
貴流の父親が助けに来てくれれば何とかなるかもな。
とりあえず命の方は」
「貴流の父親って」
隼は嫌な予感がした。
「時流貴流の父親だ」




