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5.12 貴流と時空 方条家の炎上

 貴流は総帥室に乗り込んでいた。

「明日の戦いにどんな意味があるんですかっ」

 その口調は質問ではなかった。

「それは歴史が決めてくれる。

 すぐにはわからない」

「そんな先の事じゃない。

 なぜ今必要かと言うことです」

 時空は少し考えて顔を落とし

「真はどこにもない。

 自分で創りなさい」

 貴流はそんな時空を数分間見つめ、そして部屋を出た。

 時空は声に出さず天井を眺めて

「識連総帥とは思えないな。

 貴美子、どうすればいい?」


 長谷川家で電話が鳴り信一が取る。

「長谷川です」

「中央図書館の皇極です。

 信一君ですか?」

「はい」

「新山隼君がそちらの近くの公園にいるようなんだけど、伝えてほしいことがあるんだ」

「はい」

「方条家が火事になったんだ。

 結界でそんなこと起きるはずないから何者かに襲われた可能性が高いことを伝えてください」

「わかりました。

 明日はどうなるのでしょうか?」

「私にも解りません。

 こんなことは初めてだし」

「やはり亡くなる方も出るのでしょうか」

「そうですね。

 祈るしかありません」

 しばらく無言になり、皇極が切り出す。

「校長先生はいらっしゃいますか?」

「はい、お待ちください」

 信一は電話をまわし、公園へと向かった。

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