5.4 最強の力
館長室には煌の三人もいた。
まず皇極が話し出す。
「佐藤君と藤崎君はやはり何も覚えていないみたいです」
「だろうな。
戦闘は明日か?」
龍雅が出て話し始めた。
「はい」
「どうする予定なんだ?」
皇極に質問した。
「私は図書館で待機しようと思っています」
「それがいいだろう。
石をむやみに動かすのも危険を感じるし、時空以外の誰かが来るかもしれないが、あまり無理はしないでくれ」
皇極はうなずき、隼は瓊琪に視線を向けた。
「館にこもっていようと思います」
「それがいい。
何かあったら面倒だからな。
神堂も気になるし。
やはりわからないか?」
「はい」
「あと、方条飛鳥に聞いたのだが」
昼に聞いたことを話した。
「とりあえずYSSに連絡して、行方がわからないようなら念のため捜査してもらいます」
「方条飛龍のことはこの状況では難しいと思います」
「仕方がない」
隼が出る。
「明日の戦いを止めれませんか。」
「できないんだ。
この戦いは必要なもの」
「どういう意味です」
厳しい口調で言った。
「私も上手く説明できないけど、人が前に進むには」
「ただ観ているしかないんですね」
皇極は頷き。
「関係のない人が巻き込まれないようにするだけ。
すでに御月管理局長がYSSに学校とイグドラシルの警備依頼をしました」
「警察などは?」
「警察が来ても危険なだけ。
知っているよね。
能力者の戦いは能力者でしか関与できない。
能力を使えば機械は簡単に破壊できるからね。
クラスファーストと機械や火薬で戦うには、大量破壊兵器や不意の攻撃を行わなければならない。
どちらも強力な攻撃で、周囲に被害が広がるだけ。
識者にはそれすら効かないだろう。
このイグドラシルは最強の力を持っている。
軍が出ても止められない」
「これからどうなるんですか」
「それを知るのは、神のみじゃないか」
隼を見て笑みを浮かべた。
「ふざけているんですか」
「解らないって事だよ」
それぞれ別れた。




