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4.7 迅雷家 従姉妹 過去 封穴 

 駅を出ると、隼の従姉に当たる早樹が自動車で迎えに来ていた。

 二十五歳で女性としては長身。

 髪は長めで一部を編んでいる。

 隼はそれほどでもないが迅雷家の眼は深緑で、早樹や隼の母の早織は迅雷の眼を持つ。


 早樹の自動車に乗り、交通量の少ない山道に入るとカーブの多い登りを制限速度の倍ほどのスピードで走る。

 初めの頃は特に早織が驚いていたが、最近は二人とも慣れていた。

 そして山の中腹当たりの迅雷家へ到着する。


 街を眺めることができて景色はよく、周囲は木々に囲まれている山の中。

 古い石の階段を少し上り、古く大きな家に着く。

 祖父母に挨拶をし、五分ほど歩いて墓参りをすます。

 そして家へ戻ろうとしたとき急に早樹が

「さて、近くまで来たから封穴まで案内するね」

 隼には意味がさっぱりわからなかったが、頭の中で「付いていけ」と声がして、早織と別れ、二人は山の中へと入っていく。

 しばらく歩くと今度は「早樹の話を聞け」と声がして、早樹が語り始める。

「五千年前、神識が解放されるとき熾法氷華しほうひょうかという危険な識者が神識を獲得しようとしました。

 しかし代々神識を守っている麗冷焔うるわれいえんという識者がいて、戦いになりました。

 そして迅雷龍雅じんらいりょうがも熾法が神識を得ることに危険を感じ、麗に加勢しました。

 戦いは規模を増し、ついには識を行使した戦いになりました。

 そして熾法を封印することに成功しました。

 封印を破られる危険を感じ、麗は自らとともに龍雅の中へ熾法の意識を封印し、戦いは終わりました。

 しかしその後、識が衝突したためか、原因は解らないが世界のバランスが崩れ、文明は消え、その後、再び今が出来ました。

 簡単に話すとこんなものかな」

 昔話し終えたところで早樹は崖の前で立ち止まった。

「ここが封穴。

 隼君の中に居る龍雅様の肉体が封印、保管されている洞窟。

 視覚で確認するのは難しいけどね」

「どうゆうことだ?」

 隼は心の中で自らに問いかける。

 それに龍雅が答える。

「もう、解っているはずだ」

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