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3.14 降路と泉路

 夢の住人にも相談しようと眠りにつく。


 水の壁の中。

 アルファオメガに似た空間。

 しかしよく見渡すと、そこは柱状に上にも下にも延びていない、四角い小さな部屋だった。

 中央にはアルファオメガと同じような樹が葉を繁って立っているが根はなく、不自然に突然生えている。

 男が樹に寄りかかっているのに気づいた。

 そして男は語り始める。

「流石、玲琪だな。

 水路はイグドラを守る結界の一つ。

 天龍川と地龍川をつなげるもう一つの道だ。

 その降路こうろ泉路せんろを知っているとはな」

「何で僕の中にいるあなたが僕の知らない現実のことを知っているの?」

 その口調は幼かった。

「いい質問だが、今のお前に話しても混乱するだけだ」

「何でこの樹は根がないの?」

「不自然か」

 すると根が下に広がった。

「ここは俺が創った空間。

 時季はいつがいい?」

 すると、樹の様子が次々と変化する。

 それを眺めていると徐々に眠くなり、瞼を閉じた。

 最後に質問をする。

「あの人は誰?」

「気にするな」

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