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3.6 魔術師の動き
この時間になると自転車の交通量も増えてきた。
隼は自宅へ帰る途中、倉瀬が前を走っている事に気づいた。
声をかける事にした。
「昨日はありがとう」
「いーえ。ちょうどいい暇つぶしになったよ」
「今日も学校?」
「そうなんだよ。
急に魔術連から呼び出しがあって」
方条のことを思い出した。
「大変だなあ。
大島さんとかも?」
「いや、今日はファーストだけらしいから、何か用事でもあるの?」
「特にないけど、みんなは忙しいのかなと思って。
昨日つきあわせちゃったし」
倉瀬はつっこみたかったがやめておいた。
そして倉瀬と別れた。
倉瀬は寮に入らず、少し離れたところに部屋を借りている。
以前、理由を尋ねたときはうまく話しを逸らされた。




