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3.3 火上湖 金髪の神職

 走行中の自動車を追い抜いて全力で逃げ出したことに気がついた。

 時速80キロ以上はでていただろう。

「何で逃げたんだ?

 絶対怪しまれた」

 自らに問いかけるが何も解らない。

 しばらくすると火上神社が見えてきた。

 巨大な柵のように立つ木々の影を通り、気分を落ち着けるため境内を散歩することにした。

 この神社は湖に隣接しており、封地と直線で結ぶと東西に湖を二分する位置にある。

 火上湖や東から流れ込む天龍川、西へ流れ出る地龍川の管理も行っている。

 湖は神社の所有物に近い。


 境内に入る。

 大きな神社で境内は広々としているが、巨木の圧迫感を受ける。

 奥へ進み、ここの象徴でもある物見塔に着く。

 昼間は少し寄付して上れば30メートルの高さから湖や街を眺めることができる。最後に立て直されてからすでに数百年たっており、壁には装飾の痕が判るがどのようなものだったかは風化しており、見ただけでは解らない。

 しばらく眺めていると塔の扉が開いた。

 闇の中から出てきた金髪の若い男と眼が合った瞬間、すべてが止まったように感じた。

 気がついたときには、すでに男は後ろを歩いていた。

 祭服を着ており「神職か?」と思った。

 男は真っ直ぐ遠ざかっていった。

 凄い力を受けたように感じ

「今日は何なんだ?」

 と独り言を言った。


 たびたび立ち止まり、周囲の景色を眺めながら境内を散歩し、時間を確認すると七時半になっていた。

 タイムの近くの公園へ移動することにした。

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