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2.2 確保作戦会議

 部活動を終え、四人は近くの飲食店で食事を摂りながら今日の作戦を考える。

 隼は部活に来なかった小沢に電話を掛けるが呼び出し音を聞き続けていた。

「くそっ、拒否してるな」

 松田に携帯電話を投げ返しながら言った。

 大島が指摘する。

「風邪をひいたとでも言い訳するんじゃないか」

「まあいい、あんなのいなくても。

 それにしても副部長は大変だな」

 副部長として休めなかった松田をさらに追いつめる。

 松田は力無く

「そう思うんだったら帰して」

「ところで字の能力って、いったい何?」

 隼は松田を無視し、倉瀬に尋ねた。

「良く知らないけど、文字の力を感じ取ったり、その力を引き出して魔術のようなこともできるようだよ。

 その集合の本からはより強い力を引き出せるみたい」

「知らない文字も引き出せるのかな?」

「細かいところはわからないなあ。

 元々僕も草薙くんも積極的に話す人じゃないし、能力の話はあまりしたことないよ。

 自分の能力について話すの嫌がる人も結構いるから」

「まあ、とにかく本を持っていなければベスト何だろうけどな」

「本を手放している所なんて、ほとんど見たことないよ」

「強制的に捕まえるつもりなのか?」

 松田が身を乗り出して言った。

「当たり前だ」

「強制的でないのなら、捕まえるとは言わないな」

 大島が冷静に指摘した。

 松田は深く腰を下ろしつぶやく。

「てっきり、交渉の手伝いかと」

「名前を言ったら逃げられたんだぞ。

 それしかない」

 やはり大島が冷静に

「どっちみち、この人数での交渉は脅迫だな」

「同じクラスの倉瀬がいるんだから、大丈夫じゃないの?」

 松田は強制的確保を逃れようと言ったが、隼の返事は

「イヤな目に遭わせなせないと気がすまない」

「嫌がらせの手伝いをするのか」

 大きく息を吐いて松田が言った。

 瞬時に反論する。

「人聞きの悪いことを言うな。

 復讐だ」

「それもあまり良くないような」

 あきれて松田が言ったが

「じゃあ、仇討ち」

「同じ意味じゃないか」

 大島がつっこんだ。

「その話はもういい。

 とにかく図書館にいれるのは得策じゃないな」

 隼は話しを無理矢理切り上げて、一行は中央図書館へ向かう。


 遠くから眺めていた図書館の白い建物が徐々に大きくなり、入り口前に着いた。

「僕と大島で外を張るから、倉瀬と松田は中を見てきて。嫌がらせが嫌だったら、がんばって見つけろよ」

 隼は松田を見て、口調を強めて言った。

「ほんと、イヤな奴だな」

「復讐だって言ってるだろ。

 いいから倉瀬の足を引っ張るなよ」

 何の反論にもなっていないと思いつつ渋々松田は倉瀬と図書館へ入っていった。

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