表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/32

第6話〜ユユと魔法の本〜

第6話〜ユユと魔法の本〜


ゴブリンを倒したところに着いたら

ゴブリンが2匹倒したゴブリンを食べてた。


うん、なんかね、もう限界です。

さくっと、さくっと終わらせたい。


シフォンも私の気持ちを汲んでくれたのか

さくっとゴブリンを倒してくれた。

シフォンの可愛い猫パンチ猫パンチ、猫ひっかき、猫ひねりで避けて猫パンチ。


うん、討伐部位取らなきゃ。シフォンが頑張ってくれたからね。私も頑張らなきゃね。


どうにか3匹の耳を剥ぎ取って

おでこのイボも回収した。


さらに帰りがけに2体を倒す。

こればっかりは依頼だからしょうがないよね。

でも決めた。もうゴブリンはなるべく倒さない。


2体を倒した後に頭に音が響く。

ピロン♩恵那のレベルが上がりました。

にゃにゃ〜ん♩シフォンのレベルが上がりました。


レベルが上がったなら嫌なゴブリン退治も結果オーライだったのかもね。


早速確認してみよう。

「ステータスオープン」


水戸恵那 人間 16歳 Lv4


体力20/20 (+5up)

魔力30/30 (+5up)

防御力10 (+3up)

攻撃力9 (+3up)

素早さ10 (+4up)

幸運15 (+5up)

猫力70(+5up)


スキル

異世界言語Lv.-

鑑定Lv.2

猫の友達 Lv.2

猫変化 Lv-

猫ショップLv.1



シフォン シンフォレストキャット Lv.4


体力37/37

魔力66/66

防御力43

攻撃力43

素早さ56

(全ステータス10up)


スキル

ひっかき Lv.3

猫パンチLv.3

猫ひねりLv.2

猫の毛づくろいLv.2

猫の夜目Lv.1


うん、いい感じに上がってると思う。


ちなみに、鑑定のレベルがやっと上がったよ。

最初のオンドリスから実はずっと使い続けてたのです。

鑑定の情報はゴブリン Lv.1とかだったから流してたけどね。


しつこいけど私は今回決めたことがある。

もう出来るだけゴブリンは倒さない。これ大事なので2回言いました。



森を出て、アリンドーマに向かうため

見慣れた草原を清々しい気持ちで歩いているとオンドリスを見かけたので鑑定してみる。


オンドリス Lv.2

体力10

魔力5

防御力3

攻撃力2

と表示された。情報が多くなってるね。


それに、この値だったら私も楽に倒せるようになってるかも。



と、思っていた時期が私にもありました。

普通に攻撃されました。当たる当たる。

ダメージは低くなってるけどね。


そのあとシフォンが風のように倒したのを見てレベルアップすごいなと実感する。

私?

私はほら、シフォンのバックアップ要員だもん。縁の下の力持ち的なやつだよね。


とりあえずオンドリスも持って帰ろう。


それから魔物には合わずアリンドーマに着いた。


冒険者ギルドについて、依頼を報告する。


ゴブリン5体の討伐証明とオンドリスを渡す。

魔石なしのゴブリンの討伐料は一体銀貨2枚だ。

討伐報酬12枚のうち差し引かれた10枚を受け取る。

オンドリスも受け取り銀貨11枚と魔石6個を

受け取った。


うん、今日は本当に疲れた。途中癒されたけどゴブリンの剥ぎ取りとか現代人にとったらきついよね。


今日はシフォンに十分に癒されよう。

そうだ、猫じゃらしを買ってあげよう。


そんなことを考えながら下宿アポールに戻った。


帰ってみるとカインさんとナーシャさんは

どうやら遠征に出たみたい。

明日までは帰ってこないそうだ。


食堂で一人ご飯を食べてから、

シフォンにご飯をあげる。

今日は少し趣向を変えてみようかな?


「猫ショップオープン」


魔石がたくさん手に入ったし猫缶で偏って来た食生活を治さないとね。


しばらく探していたらいいご飯を見つけた。


ちょっといいキャットフード「医師も進める品質のキャットフード。全ステータスが1上がる。」使用魔石4


あ、これいいね。これにしよう。でも、医師って異世界の謳い文句としては間違ってる気がするよ。気にしたら負けってやつなのかな?



シフォンが食べ終わってステータスを確認すると

きちんと1づつ上がってた。毎回のことだけどね。

そういえばこれ、私が食べたら上がるのかな?ステータス。


うん、人間の尊厳ってものが失われるよね。

女子高生が猫缶食べるのって本当にだめだと思うの。

やめておこう。


猫ショップで猫じゃらしを魔石1つで買ってシフォンと戯れていたら、窓を叩く音がする。


え、なに怖いよ。ここ3階だよ?

お化けとかは、信じてないよ。でも怖いものは怖い。

しまいには声が聞こえてきた。



「あけてにゃ〜。恵那〜開けてくれにゃ〜

ユユだにゃ。」


ん?ユユ?恐る恐る開けてみると、大きい本を背負ったユユが窓枠に立っていた。


「おじゃましますにゃっ」と部屋に入ってくる。


人間、本当に可愛いものを見たときはどうやら

語彙力がどこかに旅立つらしい。


だからこそ、あえて言うよ。大きい本を背負って立っている猫。


なにこれ可愛い。



「昼間のお礼をしにきたのにゃ!シフォンの匂いを辿らせてもらったにゃ」

だめだ。トリップしてた。


「お礼の品の魔法書にゃ。おかげさまで村のみんなも腰痛やノミですらも、治ったのにゃ!」


すごい効果だったようだ。まあ、大きかったしみんな食べれたのかな?良かった良かった。


それはそうと

「魔法書?」


「そうにゃ!村に伝わる信用できる人間のみ渡すことを許された由緒正しい本にゃ。エナには受け取ってほしいにゃ。村猫の総意にゃ。」


お礼を言って受け取る。


とりあえず、ここまで届けてくれたし

貰っておくことにした。


かつお節が魔法書に化けたよ。


「あと、エナはシフォンを使役してるんだにゃ?ユユもエナと一緒に冒険したいにゃ。連れてってほしいにゃ。」

もじもじしながらユユが聞いてきた。


うん、もう今日何回目だろうね可愛いって思うの。私の異世界人生8割は可愛いで出来てますよこれ。


それに、いきなりのお仲間イベント。

そんなフラグ立ってたかな。猫だから?

猫力補正かかっちゃったりしてるのかな??


なんでも、もともとユユはケット・シーの村から出て見たかったらしい。

でも、お母さんが病気だったために出るに出れなかったんだって。

でも、今回病気が治ったお母さんが後押しをしてくれて、もし私が良いなら仲間になりたいって思ってここまできてくれたそうだ。


この状況は、有名なやつだ。


ユユが仲間に入れて欲しそうな顔をしている。仲間にしますか?

もちろんイエス一択だよね。


「ユユ、私と契約してくれる?」


「もちろんだにゃ!」


ピロン ♩ 契約が成立しました。名前を決めてください。


名前は変更せずにユユで。


ピロン♩ 名前をユユで登録します。


すると、シフォンの時同様ステータスが

でてきた。



ユユ ケット・シー Lv.3


体力30/30

魔力70/70

防御力40

攻撃力35

素早さ50


スキル


猫パンチLv.2

猫ひっかきLv.2

猫ひねりLv.1


猫魔法Lv.1

ファイアネコ

猫が使うファイア。

猫の性格効果、気まぐれで外れる。

威力はレベルに依存する。

使用魔力5


ライトネコ

猫が使うライト。

猫の性格効果、気まぐれで消える。

明るさはレベルに依存する。

スキルレベルごとに攻撃魔法へと昇華する。



なるほど、とりあえずポンコツ感が否めない魔法だよね、これ。可愛いね。


猫らしいと言ったら猫らしいけどね。


「よろしくね、ユユ」


「よろしくだにゃ!恵那、シフォン!」


ユユは村の人たちにはお別れを済ましてきた

らしいので、今日は寝ることにしようと思ったら

シフォンとユユが遊び始めた。


それが可愛いのなんのって。


「シフォン!待つにゃ!」


「にゃう、にゃう!」


あぁ、追いかけっこからのグリーミング

全国の皆さんにこの可愛さを伝えたい。


眺めてるとユユは喋れはするけど基本は猫なのね。

うん、仲間になってくれて良かったよ。


異世界の生活は私とシフォンだけだったけど

新たに仲間にユユが加わった。


夜の幸せ度は、2倍になったとだけ

言っておくね。


お読みいただきありがとうございます


感想などいただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ