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詩集 碧い鳥

私という名前

作者: 紀 希枝

その呼称を愛しています

しかし

それは私の名前ではありません

それは他者が私を呼ぶ呼称です

私の名前ではありません


その呼称は

まだ空気の味を知らなかった頃に

母がお腹を撫でながら考えてくれました

その呼称は

私が生まれる前から私を指し示していたけれど

私の名前ではないのです


私の名前は私が知っています

他の誰でもない 私だけが使う名前

誰よりも一番多く 私を呼ぶ呼称

私が私を呼ぶ 『私』という呼称

それが私の名前なのです

万人に共通する 私だけの名前なのです


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― 新着の感想 ―
[一言] 私という代名詞を自己だと認識する感性が面白いと感じました。
2018/04/15 19:55 退会済み
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